「お気づきになる」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「お気づきになる」とは?
「お気づきになる」は「気づく」を尊敬語で言いかえた言葉です。
尊敬語の表現には、基本的に二つの選択肢があります。
「気づく」を敬語にする場合、ひとつめの選択肢が「お気づきになる」です。
そして、もうひとつの選択肢は「気づかれる」になります。
ただし、後者の表現は、受け身の表現と見分けがつかないというデメリットがあります。
そのため、「お気づきになる」と表現するほうが、望ましい敬語表現の選択肢だといえるでしょう。
なお、「お気づきになる」と「気づかれる」を合わせて使用すると二重敬語と呼ばれる誤用になるので、注意するとよいでしょう。
「お気づきになる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「お気づきになる」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたが部長にレビューをお願いしていたとします。
すると、部長があなたの創意工夫に気づいて、内容を褒めてくれたのです。
このような場合には、「部長なら、お気づきになると思いました」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手の行動である「気づく」を、敬意を示す言葉で言いかえできるのです。
この言葉を使用する場合には、二重敬語にならないように注意が必要です。
二重敬語の多くは、尊敬語の二つの表現を合体させてしまうことで発生します。
「お気づきになる」と「気づかれる」を合わせて、「お気づきになられる」と表現すると誤用になるのです。
気が付かないうちに使用する事もあるので、十分に注意するとよいでしょう。
「お気づきになる」を使った例文
「お気づきになる」を使った例文を挙げます。
例文のように、「待つ」の尊敬語であることを理解していれば、文中で自在に使いこなせることでしょう。
・『お気づきになるとは思いませんでした』
・『お気づきになると思っていました』
・『お気づきになるまでお待ちいたします』
「お気づきになる」の類語と敬語での言いかえ
それでは「お気づきになる」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「お気づきになる」の類似表現
「お気づきになる」の類似表現には、「気が付く」があります。
「お気づきになる」と「気が付く」は、同じ意味で使用できる類似の表現だと言えるのです。
「お気づきになる」の敬語表現
「お気づきになる」を、別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、「気づかれる」のように言いかえできます。
まとめ
このように「お気づきになる」は、「気づく」を尊敬語で言いかえたフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。