この記事では「ありがたき幸せに存じます」について解説をします。
「ありがたき幸せに存じます」とは?意味
人の行為などに対して、滅多にないものとして幸運に感じているといった意味です。
「ありがたき」は、他人からの好意を滅多にないものとして、感謝するさまを表す語です。
自分にとってうれしいことを他人から受けたときに主に使用されます。
「幸せ」は、その人にとって望ましいこと、運がいいこと、幸運という意味です。
その人にとって望ましいこととは何なのか、人によって異なるので、幸せと感じる事柄は人によって違います。
「存じます」は、「思う」「考える」の謙譲語の「存ずる」に、敬意を表す「ます」をつなげたものです。
何かを思ったり考えたりしているのは話し手です。
「ありがたき幸せに存じます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、他人から好意を受けたときに使用をします。
自分の側を低める表現をすることで、聞き手に対して敬意を表しているので、目上の人に対して述べても問題ありません。
たとえば、このような場面で使用をします。
上司から飲食の誘いを受けたとします。
一緒に行く店は高級といわれるようなところです。
そのようなところには滅多に行けないし、上司から誘われることもそれほど多くはありません。
誘われた人からすると、これはうれしいことです。
そういったときに、感謝の気持ちを示すためにこの言葉を用います。
些細なことに対して用いると違和感があります。
たとえば、上司が珍しくコーヒーを淹れてくれたとします。
一般的には部下から上司に対して行う行為です。
それを上司がしてくれたのは、ありがたいといえるでしょう。
しかし、こういった事柄には、この言葉は使用しません。
また、頻繁に使用しているとうそっぽくなってしまいます。
「ありがたき幸せに存じます」を使った例文
・『そのようなお言葉をいただき、ありがたき幸せに存じます』
「ありがたき幸せに存じます」の返答や返信例
何に対して感謝の気持ちが示されているのかによって、返答内容が変わります。
応援をする気持ちを伝えたときに、この言葉が返ってきたのなら、期待している気持ちを伝えてみるとよいでしょう。
ただし、プレッシャーをかけないように注意が必要です。
冗談をいえる間柄の場合なら、軽い言葉で返すこともできます。
どのような人に返答をするのか考えて、言葉を選びましょう。
まとめ
この言葉は、感謝の気持ちを示す際に用います。
滅多にないことを他人から受けたときに用いるもので、頻繁に使用するものではありません。
使う頻度は多くないので、どのような場面なのかを考えて使用しましょう。