「お噂はかねがね伺っています」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「お噂はかねがね伺っています」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われる、慣用句の「お噂はかねがね伺っています」について、その使い方等について例文を交えて分かりやすく説明します。

「お噂はかねがね伺っています」とは?意味

「お噂はかねがね伺っています」の意味は、「良い評判は以前から聞いています」を意味する敬語表現です。

この慣用句を分解して、以下に少し詳しくその意味を説明します。

まず「噂」は、一般的には「人の身上や物事に対する確実ではない伝聞」を指す言葉として使われていますが、この「噂」に相手を尊敬する意味の接頭辞の「お」が付けられていることから、ここではその人に対する「良い評判」と言った意味で使われています。

また「かねがね」は、「以前から」「前々から」を意味する言葉で、最後の「伺っています」「聞いています」の謙譲語表現です。

従って、「お噂はかねがね伺っています」とは、冒頭に記した「良い評判は以前から聞いています」の意味となり、文の構成において、尊敬を示す接頭辞の「お」が頭に付けられ、最後に「聞いています」の謙譲語表現の「伺っています」が使われているので、敬語表現となるのです。

「お噂はかねがね伺っています」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

この「お噂はかねがね伺っています」は初対面の人に対して、初対面の挨拶の後に、噂(ここでは良い評判)は聞いて知っていますと、続けて使われることの多い表現です。

この表現は、初対面の人との距離を縮める目的で使われる言葉と言えます。

ビジネスシーンでは、取引先のバイヤーに対して、新たに営業担当となった人が初対面の時に使ったり、社内でも今まで全く面識がなかった人と、プロジェクト等で一緒に仕事をすることになった際にしばしば使われています。


「お噂はかねがね伺っています」を使った例文

・『○○様のお噂はかねがね伺っています。ご一緒に仕事が出来ることになり、心強く感じています』
・『○○様が若手のホープだとのお噂はかねがね伺っています』
・『お噂はかねがね伺っています。ぜひ○○様のお力添えをいただければと存じています』

「お噂はかねがね伺っています」の返答や返信例

「お噂はかねがね伺っています」と相手から言われた場合、当然謙遜の言葉で返すべきと言えます。

しかし、この慣用句の返答として、すぐに適切な表現が思い浮かばないのが現実でしょう。

「いえいえ、私など、評判になる様な人物ではございません」や、「それは買いかぶり過ぎです」などと返すのが精いっぱいでしょう。

それほど、この言葉を言われると返答に窮します。

従って、この言葉を使われる際には、相手が反応しやすいように、どんな能力等が評判になっているのかの内容を添えると、それを否定的に謙遜して返答しやすくなります。

この慣用句を使う側は、こうした点に配慮するのもビジネスマナーと言えるかも知れません。

まとめ

「お噂はかねがね伺っています」の意味は、「良い評判は以前から聞いています」を意味する敬語表現です。