みなさんは、「おもてなしもできませんが」という言葉を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味や使い方、例文、言い換えについて詳しく解説していきます。
「おもてなしもできませんが」の意味とは?
「おもてなし」は、「もてなし」に丁寧語の「お」が付いた形で、相手に対しての心のこもった振舞いや接遇のことを意味します。
「できませんが」は、「できない」を敬語として丁寧にした表現で、「~が」が語尾についていますので、その後に続く言葉は、反対や対立した関係性の言葉が入ります。
つまり、「おもてなしもできませんが」は、「十分な振舞いやサービスもご用意できませんが」という意味になります。
「おもてなしもできませんが」の使い方
基本的な使い方としては、相手から訪問時の挨拶があったタイミングで、返しの言葉として使います。
「おもてなし」は丁寧な表現ですが、その後に続く言葉を、より丁寧な敬語表現にすることで、ビジネスシーンやフォーマルな場面でも使うことが出来ます。
「おもてなしもできませんが」の例文
相手からの訪問時挨拶に対して、お返しの言葉として挨拶を交わします。
例文をいくつかご紹介しましょう。
「本日はお招きいただきまして、誠にありがとうございます」「ようこそお越し下さいました。
おもてなしもできませんが、どうぞおくつろぎ下さいませ」
相手からの丁寧な挨拶に対して失礼の無いように、敬語表現を用いて返答している様子です。
「おもてなしもできませんが」という言葉自体は軽めの丁寧語です。
前後の言葉の流れでの中で、しっかりと敬語表現を用いることで、ビジネスシーンでも活用できます。
「今宵は遅くまでお邪魔しました。ありがとうございました」
「何のおもてなしもできませんが、是非、またお出かけください」
訪問客との別れ際の挨拶です。
相手がお世話になった感謝の気持ちを伝えてくれたタイミングで、十分なおもてなしが出来なかったことをお詫びして、もしよろしければ、またいつでもお越しくださいませと、感謝と歓迎の気持ちを伝えています。
「おもてなしもできませんが」の言い換え
・「なんのお構いもできませんが」
「お構い」は、おもてなし、心にかけるといった意味の尊敬語です。
ですから、「おもてなしもできませんが」と同様に使うことができます。
・「なんの愛想もありませんが」
「愛想」は、相手に対して心をこめた対応をするという意味合いです。
フォーマルな場面よりも、顔馴染みと交わす挨拶に向いています。
「なんの愛想もありませんが、また来てくださいね」といったカジュアルなやり取りが、心地よく感じられます。
まとめ
「おもてなしもできませんが」という言葉は、相手と交わす挨拶の流れの中で使われる言葉です。
その場の状況や相手との信頼関係も踏まえて、それに相応しい前後の言葉を選択をし、円滑なコミュニケーションを図りましょう。