この記事では「努力させていただきます」について解説をします。
「努力させていただきます」とは?意味
力を尽くして励みますという意味です。
「努力」には、ある目的のために力の限りを出すという意味があります。
中途半端なやり方ではないさまをいいます。
たとえば、試験に合格するために、朝から晩まで勉強するさまが努力が意味するものになります。
「させていただき」は「させていただく」のことで、相手に許しを求めることによって、ある動作を遠慮しながら行う意です。
このような表現をすることで、相手に対して敬意を表します。
「ます」は敬意を表す語です。
「努力させていただきます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、話し手が努力するつもりであるときに使用をします。
今努力をしている最中だということではなく、これから努力をしていくつもりだというときに用いるものです。
しかし、この表現は不適切です。
「させていただく」は相手に許しを求めるときに使用をします。
ある目的のために力の限りを尽くすことに、他人の許可を得る必要はありません。
許可を得なければ力を尽くすことができないのは、仕事への態度が消極的だと取られてしまう可能性もあります。
「させていただく」と表現をすると、話し手の決意がしっかりと伝わらないのです。
この場合は「努力いたします」とするのが適切です。
「いたす」は「する」の謙譲語を指し、自分の側の行為を低めて表現することで、聞き手に対して敬意を表します。
この表現の方が、話し手の決意が伝わります。
努力するという言葉だけでは「本当にできるのか」と思われてしまうので、具体的にどういった行動をするのかも述べるとよいでしょう。
本当に努力するつもりがあるのなら、どのような行動をとるのか述べられるはずです。
「努力させていただきます」を使った例文
・『会社のために努力させていただきます』
「努力させていただきます」の返答や返信例
がんばる決意を示しているので、応援する気持ちを伝えることが望ましいです。
「期待しています」「がんばってください」などの声をかければ、言われた方は励もうという気持ちがわいてくることでしょう。
気持ちをくじくような発言をするのは望ましくありません。
無理だろうと思っても「そんなの無理だ」と相手を否定しないようにしましょう。
やってみなければわからないので、できるだけ応援をします。
まとめ
この言葉は、話し手が力を尽くす気持ちを表す際に使用をします。
ビジネスの場では、努力しなければならない場面がさまざまあると思います。
そのようなときに、話し手の決意を表すために使うものです。
言葉だけでなく行動がともなうようにしましょう。