「切にお願い申し上げます」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「切にお願い申し上げます」とは?
はじめに「切にお願い申し上げます」の意味を解説していきます。
「切に」は「せつに」と読み、「願い」を強調するための表現として使用されます。
これは「願い」に対してのみ使用される強調表現であり、他の言葉を強調するためには使用されません。
例えば「切に頑張ります」などとは使用されないのです。
これらのことから「切にお願い」は「強いお願い」を意味し、これに「申し上げる」との謙譲表現が付与されることで、丁寧な表現に仕立てられているのです。
「切にお願い申し上げます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「切にお願い申し上げます」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが取引先の企業に次年度の契約継続をお願いに訪問したとします。
このような場面で、「次年度も契約継続いただけますよう、切にお願い申し上げます」と相手に述べるとよいでしょう。
非常に丁寧に、そしてフォーマルに相手に希望を伝えられるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、過剰演出に感じられる可能性があることです。
「切にお願い」は響きが良いだけに、多分に演出的な表現です。
そのため通常の「ぜひお願いいたします」よりも、奇をてらった表現に聞こえてしまうのです。
「切にお願い申し上げます」を使った例文
ここでは「切にお願い申し上げます」を使った例文を挙げていきます。
例文のように段階的に表現を簡略化することが可能です。
状況に応じて、語尾を選択して使用するのがよいといえます。
・『切にお願い申し上げます』
・『切にお願いいたします』
・『切にお願いします』
「切にお願い申し上げます」の類語や敬語での言いかえ
それでは「切にお願い申し上げます」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「切にお願い申し上げます」の類似表現
まず「切にお願い申し上げます」の類似表現について解説します。
「切に」は「何卒」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「切にお願い申し上げます」の敬語表現
つぎに「切にお願い申し上げます」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「切にお願いいたします」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「切にお願い申し上げます」は、少し変わった表現と言えるでしょう。
あえて他人と違った表現をしたい場合を除いては、「何卒」などのスタンダードな表現に言い換えるのが無難な選択と言えるでしょう。