「拝読ください」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「拝読ください」とは?
「拝読」とは「読む」ことです。
「拝」は、「おがむ」と読むこともできます。
そのため、謙譲語の表現として、他の漢字と組わせて使用されることが多いものです。
たとえば、「拝読」の他にも、「拝謁」、「拝見」などの言葉があります。
「拝読」とは、かしこまった表現で「読む」ことを言いかえた言葉なのです。
また、ここでは「ください」という尊敬語を使用しています。
これは、「くれ」を意味する言葉です。
このように表現することで、相手への敬意を示しながら、自分の要求事項を伝達できるのです。
「拝読ください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「拝読ください」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、社長からのメッセージが発信されたとします。
あなたは、社員全員のそのメッセージを読むようにアナウンスすることにしました。
このような場合には、「社長からメッセージが出ておりますので、ぜひ拝読ください」と述べるとよいでしょう。
これにより、メッセージを読むように、相手に要求できるのです。
この言葉を使用する場合には、謙譲語を相手に使用している点に注意しましょう。
「ください」を使用して尊敬を示している相手に、「拝読」で謙譲表現しているのです。
このことから、両者にとって共通の、敬意を示すべき対象が必要になると推察できるのです。
「拝読ください」を使った例文
「拝読ください」を使った例文を挙げます。
例文のように、尊敬語と謙譲語の対象が同一であることに留意しながら、上手に言葉を組み合わせると良いでしょう。
・『教祖のお言葉を、拝読ください』
・『社長よりメッセージが出ておりますので、拝読ください』
・『大事なお言葉を賜って参りましたので、皆様で拝読ください』
「拝読ください」の類語と敬語での言いかえ
それでは「拝読ください」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「拝読ください」の類似表現
「拝読ください」の類似表現には、「拝読してくれ」があります。
「ください」と「してくれ」は、敬語表現の有無に違いはあるものの、同じ意味の言葉だと言えるのです。
「拝読ください」の敬語表現
「拝読ください」を、別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、「拝読いただければと存じます」のように言いかえできます。
まとめ
このように「拝読ください」は、相手に読んでほしい場合に使用できるフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。
