「お選びいただければと存じます」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「お選びいただければと存じます」とは?
「お選びいただく」は、「選んでもらう」を謙譲表現したものです。
「もらう」をヘリくだって表現したのが「いただく」ですから、これにより相手に敬意を示すことが可能です。
また、ここでは「いただく」を活用して「いいただければ」にしています。
これは、「れば」を加えることで、仮定を示す表現にしているのです。
さらに「存じます」を最後に加えています。
こちらは、「思う」の謙譲語である「存ずる」に、丁寧語の語尾「ます」を付与したものです。
これらのことから、「選んでもらえればと思う」という内容を、敬語で丁寧に表現したのが、「お選びいただければと存じます」だと言えるのです。
「お選びいただければと存じます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「お選びいただければと存じます」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、部長と打ち合わせをしていたとします。
その打ち合わせでは、あなたが担当している案件について、対応方針を協議していました。
そしてあなたは、二つの対応案を提示して部長に判断を求めていたのです。
このような場合には、「どちらかの対応案を、お選びいただければと存じます」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手に対して丁寧な表現で、選択を要求できるのです。
この言葉を使用する場合には、「存じます」の使い方に注意しましょう。
これは「思います」を意味します。
つまり、自分の考えであるという、消極的な結論になっているのです。
相手への要求としては控えめなものになるので、丁寧な印象を与えます。
その反面、要求のトーンが弱いものになるというデメリットもあるのです。
「お選びいただければと存じます」を使った例文
「お選びいただければと存じます」を使った例文を挙げます。
例文のように、選ぶ対象について先に言及すると、文章全体が分かりやすいものになるでしょう。
・『この中から、お選びいただければと存じます』
・『三つの対応案の中から、お選びいただければと存じます』
・『回答は選択肢の中から、お選びいただければと存じます』
「お選びいただければと存じます」の類語と敬語での言いかえ
それでは「お選びいただければと存じます」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「お選びいただければと存じます」の類似表現
「お選びいただければと存じます」の類似表現には、「ご選択いただければと存じます」があります。
「お選び」と「ご選択」は、同じ意味の言葉として使用できるものなのです。
「お選びいただければと存じます」の敬語表現
「お選びいただければと存じます」を、別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、「お選びくださればと存じます」のように言いかえできます。
まとめ
このように「お選びいただければと存じます」は、相手に選択を求める際に使用できるフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。