この記事では「なんのお構いもできずすみません」について解説をします。
「なんのお構いもできずすみません」とは?意味
もてなしができず、すまない意を表す語です。
「なんの」は後に否定の語を伴う場合、まったくという意味になります。
「なんの役にも立たない」という場合は、役に立つということがまったくないことを指します。
「お構い」は、世話、おもてなしという意味です。
客への対応の仕方のことで、お茶やお菓子を出すといったことを指します。
「できず」は、ある動作を行えないという意味です。
「できない」を意味しています。
たとえば、「料理ができず」という場合は、料理をするという行為が可能ではないことを表します。
「すみません」は謝罪の意です。
「なんのお構いもできずすみません」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
客への対応が十分にできないときに使用する言葉です。
この客とは、コンビニに買い物に来た客といったことではなく、訪ねてくる人を指しています。
ビジネスの場だと、特別扱いされる人のことです。
たとえば、外部の取引先の人などがこれにあたります。
外部から人がきた場合は、相手に対して丁寧な対応をすることが礼儀です。
お茶やお菓子を出すといったことで相手をもてなします。
しかし、忙しいとそれが十分にできません。
また、何かをしたくても、人に出せるようなお茶やお菓子がないこともあります。
客側は「歓迎されるべき存在なのに、なぜ何もしてくれないのだろう」と疑問に感じることでしょう。
何もせずにいれば、客に対して失礼になります。
そういったときには、謝罪の意を伝えます。
それがこの言葉です。
この言葉は、暇そうにしているときには使用しないことが望ましいです。
暇ならお茶の一つくらい出せることでしょう。
暇なのにこの言葉を使ってしまうと、なぜできないのか相手に疑問を持たれてしまいます。
また、謝罪をしているので、態度でもそれを示すようにします。
あくびをしながら、そっぽを向きながらなど、この言葉を言ってはいけません。
これでは誠意が伝わらないです。
「なんのお構いもできずすみません」を使った例文
・『わざわざ来ていただいたのに、なんのお構いもできずすみません』
「なんのお構いもできずすみません」の返答や返信例
相手が謝罪の意を示しているので、それを受け入れるのが適当です。
なぜお茶を出さないのかなど怒りをあらわにするのは適当ではありません。
「本当に失礼だ」「お茶も出せないなんて、何て会社だ」などと言ってはいけません。
こういったことを口にすると、人間性を疑われてしまうことがあります。
忙しくて客の対応をできないことはあるし、お菓子がないときもあります。
そういった相手の事情を考えてあげるとよいでしょう。
まとめ
客をもてなすのが礼儀ですが、それができないときがあります。
もてなしができず申し訳ない気持ちがあるとき、それを示すために使う言葉です。