「希望したく思います」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「希望したく思います」とは?
「希望」は、「こうありたいと望むこと」を意味します。
この言葉を訓読みにすれば「希(まれ)」と「望(のぞ)む」になります。
これは、なかなか実現できないようなことを望むという意味になるのです。
そのため、確実に実現できるようなもの、簡単に達成できるようなもに対して「希望」という言葉は使用しないのです。
また、ここでは「したく思います」を使用しています。
これは「したいと思う」を丁寧に表現したものと言えます。
そして、「希望します」と表現するよりも、語尾の断定を避けて遠回しに表現した言葉なのです。
このように表現することで、言葉の印象を少し丁寧にする効果があるのです。
「希望したく思います」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「希望したく思います」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが新人だったとします。
社内研修が終わり、各部門への配属が予定されていました。
そして、人事部門の担当者から、配属に関する希望を質問されたのでした。
このような場合には、「営業部門を希望したく思います」と返答するとよいでしょう。
これにより、相手に対して控えめな態度で、自分の希望を伝達できるのです。
この言葉を使用する場合には、「思います」の使い方に注意しましょう。
この言葉は平易な丁寧語の表現です。
上司などの目上の人に対して使用する場合には、「存じます」などの謙譲語に言いかえて使用するべきなのです。
相手や状況に応じて、適切な言葉を選択できるように注意しましょう。
「希望したく思います」を使った例文
「希望したく思います」を使った例文を挙げます。
例文のように、希望したい内容を一緒に述べるようにすると、文章全体が分かりやすいものになるでしょう。
・『営業部門を希望したく思います』
・『できれば開発部門を希望したく思います』
・『そろそろ部門転属を希望したく思います』
「希望したく思います」の類語と敬語での言いかえ
「希望したく思います」の類語と敬語を解説していきます。
「希望したく思います」の類似表現
「希望したく思います」の類似表現には、「希望したいと思います」があります。
「したく」と「したいと」は同じように使用できる言葉なので、言葉を入れかえても類似表現として成立するのです。
「希望したく思います」の敬語表現
「希望したく思います」を別な方法で敬語表現にするとどうでしょう。
たとえば「希望したく存じます」に言いかえできます。
まとめ
このように「希望したく思います」は、相手に自分の希望を伝達する場合に使用できるフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。