「保管いたしますが」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「保管いたしますが」とは?
「保管」は「保つように管理する」と書けます。
これは、物を預かった場合に、預かった時点の状態を維持することをします。
そのため、物を預かって利用する場合には「保管」という言葉を使用しません。
同じ預かるでも、お金を預かって運用する場合に「保管」とは言わないのです。
「保管」は、相手から預かったものを、変化したり、損傷したりしないように管理して、状態を維持する事を意味するのです。
なお、ここでは「いたしますが」を組み合わせて使用しています。
これは、「する」の謙譲語である「いたす」を使用した言葉です。
そのため、「保管いたしますが」は、相手への敬意を示す表現になっていると言えるのです。
「保管いたしますが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「保管いたしますが」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたが顧客から書類を受け取ったとします。
その書類は、普段使用するものではありませんが、証跡として一定期間保存するべきものでした。
そのため、専用のキャビネにしまっておくことにしたのです。
このような場合には、「顧客から預かった書類はこちらで保管いたしますが、必要に応じてご返却可能です」のように述べるとよいでしょう。
これにより、書類を預かり状態を維持することを、上手に表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、「いたします」の使い方に注意しましょう。
この言葉は「致します」と漢字表記もできます。
しかし、現代では「いたします」と仮名表記するのが一般的だと言えます。
どちらも誤りではありませんが、より一般的な使い方をしておくほうが無難だと言えるでしょう。
「保管いたしますが」を使った例文
「保管いたしますが」を使った例文を挙げます。
例文のように、「ですが」に続く言葉を加えて、文章を完成させる必要があります。
・『こちらで保管いたしますが、不要でしたら廃棄いたします』
・『こちらに保管いたしますが、必要な場合はお申し付けください』
・『当方にて保管いたしますが、返却が必要な場合はご連絡ください』
「保管いたしますが」の類語と敬語での言いかえ
それでは「保管いたしますが」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「保管いたしますが」の類似表現
「保管いたしますが」の類似表現には、「保存いたしますが」があります。
「保管」と「保存」は違う意味の言葉ですが、同じような使い方ができる類似の表現だと言えます。
「保管いたしますが」の敬語表現
「保管いたしますが」を別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、上司が保管する場合には「保管なさいますが」と表現できます。
まとめ
このように「保管いたしますが」は、何かを補完することを謙譲語で表現したフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。