「身勝手なお願いとは承知しておりますが」とは?
ビジネスでの使い方、敬語での言い換えなど、分かりやすく解説していきます。
「身勝手なお願いとは承知しておりますが」とは?
「身勝手なお願いとは承知しておりますが」は、相手に身勝手なお願いをする場合に使用できる「前置き」の言葉です。
これを先に述べることで、自分が身勝手なお願いをしていることを認識していることを、事前に明言できるのです。
これは、その先にある「お願い」の内容に対する印象を少しだけソフトにする効果があると言えます。
なお、「身勝手」とは、「自分の都合を優先すること」を意味します。
そして「承知」は「知ること」を意味します。
また、「しておる」は「している」を謙譲語で表現したものです。
「身勝手なお願いとは承知しておりますが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「身勝手なお願いとは承知しておりますが」を使う場合には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたが顧客と費用交渉していたとします。
そして来期の費用は、若干の値上げを予定していました。
このような場面では、「身勝手なお願いとは承知しておりますが、来期の費用は値上げをお願いしたいと存じます」と述べるとよいでしょう。
これにより、自分達の都合により値上げすることで、ワンクッション置いて伝達できるのです。
この言葉を使用するときは、「しております」の使い方に注意しましょう。
これは、「しています」の謙譲語です。
そのため、相手によって「しています」と「しております」を使い分ける必要があるのです。
言葉のわずかな違いで、謙譲語表現との違いが生じるので、注意して使用しましょう。
「身勝手なお願いとは承知しておりますが」を使った例文
「身勝手なお願いとは承知しておりますが」を使った例文を挙げます。
例文のように、「お願いする」を意味する言葉と組み合わせると、自然な文章になるでしょう。
・『身勝手なお願いとは承知しておりますが、よろしくお願いします』
・『身勝手なお願いとは承知しておりますが、よろしくお願いいたします』
・『身勝手なお願いとは承知しておりますが、心よりお願い申し上げます』
「身勝手なお願いとは承知しておりますが」の類語と敬語での言いかえ
それでは「身勝手なお願いとは承知しておりますが」の類語と敬語での言いかえを説明します。
「身勝手なお願いとは承知しておりますが」の類似表現
「身勝手なお願いとは承知しておりますが」の類似表現には、「わがままなお願いとは承知しておりますが」があります。
「身勝手」と「わがまま」は同義の言葉だと言えます。
そのため、単純に言葉を入れ替えても、類似の表現として成立するのです。
「身勝手なお願いとは承知しておりますが」の敬語表現
「身勝手なお願いとは承知しておりますが」を、別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば、「身勝手なお願いかと存じますが」のように言いかえできます。
まとめ
このように「身勝手なお願いとは承知しておりますが」は、相手にお願いする場面で使用できる「前置き」のフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、おぼえておくとよいでしょう。