「一長一短」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「一長一短」とは?
「一長一短」は、「いっちょういったん」と読みます。
これは、「良いところもあり、悪いところもある」ことを意味する言葉です。
良いところは「長所」と言いますし、悪い所は「短所」と言います。
このことから、どちらの要素も兼ね備えているような場合に、「一長一短」と表現できるのです。
これは、「完全に良い状態」や「完全に悪い状態」でないことを示すものです。
つまりは、判断が難しい、判断するために考慮が必要な状況を、表現する言葉でもあるのです。
これは「メリットもデメリットもある」のように、言いかえる事もできるでしょう。
いずれにせよ「一長一短」は、長所と短所を総合的に評価して、判断する必要がある状況を示す言葉なのです。
「一長一短」のビジネスでの使い方、使うときの注意点
それでは、ビジネスで「一長一短」を使用する場合、どのような使い方になるでしょう。
たとえば、あなたが委託先から複数の提案を受けたとします。
ある会社の提案は、費用が安く、内容が薄いものでした。
これに対してある会社の提案は、費用が高いものの、内容がしっかりしていました。
この状況について、あなたは「どちらの会社の提案も、一長一短です」と述べるとよいでしょう。
ここでは、費用と内容に関して長所と短所が混在していることを、「一長一短」で表現できるのです。
この場合は、安くて内容がしっかりしていれば完全な状態ですが、今回のケースはどちらも不完全であり、「一長一短」だと言えるのです。
この言葉を使用する場合には、条件を満たしているかに注意しましょう。
長所しかない場合、短所しかない場合にヒア、「一長一短」は使えないのです。
「一長一短」を使った例文
「一長一短」を使った例文を挙げます。
例文のように、長所と短所が混在している状況を示して「一長一短」という言葉を使用するとよいでしょう。
・『あの人の行動特性は、一長一短なものです』
・『この製品の特長は、一長一短だと言えるでしょう』
・『今回の各社の提案は、どれをとっても一長一短でした』
「一長一短」の類語と敬語での言いかえ
「一長一短」の類語と敬語を解説していきます。
「一長一短」の類似表現
「一長一短」の類似表現には、「一利一害」があります。
これは、「長短」と「利害」を言いかえたもので、意味も使い方も似ている表現だと言えるでしょう。
「一長一短」の敬語表現
「一長一短」を敬語表現にはできません。
敬語表現する場合には、周囲の言葉で実現する必要があります。
たとえば、「一長一短かと存じます」のように敬語にするのです。
まとめ
このように「一長一短」は、長所と短所が混在している状況、判断が難しい状況を表現するフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉なので、おぼえておくとよいでしょう。