「衷心より」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「衷心より」とは? ビジネス用語【一語】

「衷心より」とは?

ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。

「衷心より」とは?

「衷心」は、「ちゅうしん」と読みます。

これは「心の中」のことを意味する言葉です。

このことから、「衷心にょり」「心より」と同じ意味とも言えます。

しかし、「衷心」と表現した場合は、ただの「心より」と比べて、より深い印象になります。

これは、「衷心」は心の奥底を示す言葉であるからです。

そのため、「心より感謝いたします」と述べるよりも、「衷心より感謝いたします」と述べたほうが、より感謝の程度が高いということになります。

しかし、「衷心」と言う言葉は、普段から使用されるものではないので、口語でも文語でも伝わりにくい言葉と言ってもよいでしょう。

「衷心より」のビジネスでの使い方、使うときの注意点

それでは、ビジネスで「衷心より」を使用する場合には、どんな使い方になるでしょうか。

たとえば、あなたが委託先と費用交渉していたとします。

そして、相手にとって、こちらが要求している費用を受け入れるのは難しいと考えていました。

しかし相手は、様々な工夫をした結果、あなたの要求した費用で合意してくれたのでした。

このような場合には、「私の無理な要求を受け入れていただき、衷心より感謝申し上げます」と述べるとよいでしょう。

これによって、感謝する気持ちが非常に深く大きいものであることを、相手に伝達できるのです。

この言葉を使用する際には、相手に伝わるかに注意しましょう。

音声で「ちゅうしん」と聞いた場合に、言葉を想像して理解できる人は多くないのです。

メジャーな言葉でないことに注意した上で、使い方に配慮するべきなのです。


「衷心より」を使った例文

「衷心より」を使った例文を挙げます。

例文のように、「感謝」「謝罪」の言葉と組み合わせると、相性よく使用できることでしょう。

・『衷心より感謝いたします』
・『衷心より感謝申し上げます』
・『衷心よりお詫びいたします』

「衷心より」の類語や敬語での言いかえ

「衷心より」の類語や敬語を解説していきます。

「衷心より」の類似表現

「衷心より」の類似表現には、「心より」「心の底より」があります。

また、「深く」などで言いかえても類似の表現として使用できるでしょう。

「衷心より」の敬語表現

「衷心より」を単独で敬語表現にすることはありません。

敬語表現にする場合には、組み合わせる言葉で表現する必要があります。

たとえば、「衷心よりお詫び申し上げます」のような使い方が可能です。

まとめ

このように「衷心より」は、心の底からの感情であることを示す言葉です。

感謝や謝罪の気持ちを強調するために使用できますので、おぼえておくとよいでしょう。