この記事ではビジネスシーンでも使われことの多い、慣用句の「愉悦に浸る」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「愉悦に浸る」とは?意味
「愉悦に浸る」の読みは「ゆうえつにひたる」で、「喜びや快感で満足した状態・状況になること」を意味する慣用句です。
「愉悦」とは、「楽しみ喜ぶこと」を意味する言葉であり、「浸る」には「ある状態や心境に入りきること」の意味があることから、「愉悦に浸る」は「喜びや快感で満足した状態・状況になること」の意味となるのです。
この慣用句は、苦労して何かを成し遂げた際に、心から喜び楽しむ気持ちに入りきっている状態等を指して使われます。
この「愉悦に浸る」の言葉は使われることは少なく、意味等を知る人も多いとは言えません。
従って、この主題を見られた際に、「優越に浸る」の間違いではないかと、思われた方もおられるでしょう。
同音異義語の「優越」は「自分が相手や多くの人より優れていること」を意味する言葉です。
この「優越」と「浸る」が組み合わされた慣用句としては「優越に浸る」ではなく、「優越感に浸る」として使われます。
これを機会に「優越感に浸る」に似ているものの、その意味は全く異なる「愉悦に浸る」と言う慣用句を、覚えられることをお勧めします。
「愉悦に浸る」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この「愉悦に浸る」の慣用句は、先に記載した様に、苦労して何かを成し遂げた際に、「心から喜び楽しむ気持ちに入りきっている状態」を指して使われます。
従って、ビジネスシーンでは、憧れの会社に就職できた場合や、大きな仕事を達成できた場合や、同期に先駆けて昇進を果たした場合などに、「ほっとした安堵の気持ちと共に、こみ上げて来る喜びに身を任せている状態」を指して使われます。
「愉悦に浸る」を使った例文
・『同期の中で最初に昇進を果たし、努力が報われたと、彼は数日の間、愉悦に浸っていました』
・『プロジェクトリーダーとして、大きな仕事を達成した彼が、愉悦に浸る気持ちはよく理解できる』
・『賞与が予想を超えて沢山出たので、多くの社員は明細を見て、しばらく愉悦に浸っていました』
「愉悦に浸る」の類語や言い換え
「愉悦」の類語としては、「喜悦」や「喜びの感情」や「悦(よろこ)び」等が挙げられます。
従って「愉悦に浸る」は「喜悦に浸る」や「喜びの感情に浸る」や「悦びに浸る」と、言い換えることが出来ます。
また、しばしば使われる「悦に入る」と言い換えることも可能です。
まとめ
「愉悦に浸る」の読みは「ゆうえつにひたる」で、「喜びや快感で満足した状態・状況になること」を意味する慣用句です。
余り知られていない表現ですが、覚えておくと便利な言葉です。