ビジネスでは「お読みになっていらっしゃる」という表現することがあります。
このような使い方に関する様々な事柄を、分かりやすく解説していきます。
「お読みになっていらっしゃる」とは?
「お読みになっていらっしゃる」は「読む」と「いる」の2つに大きく分割することができます。
「読む」を敬語にした「お読みになる」と「いる」を敬語にした「いらっしゃる」から構成されているのです。
そのため、これはよくある誤用であり、二重敬語の表現にあたるのでは、と疑問が浮かびます。
しかし、このケースでは文法上は正しい使い方であると言えます。
ただし、書面や音声で接した際には、少し冗長な表現に感じてしまう可能性はあります。
「お読みになっていらっしゃる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「お読みになっていらっしゃる」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
例えば、プレゼン前に配布した資料について、目上の方が既に目を通してくれていた場合。
「既に、お読みになっていらっしゃるのですね」という使い方ができます。
このように、少し冗長であるとのきらいはありますが、丁寧な表現であることに変わりはないため、適切な使い方をすれば美しい敬語としていビジネスシーンでも成り立ちます。
一方で、注意しなければいけないのは「お読みになっていらっしゃる」以外にも「くださっていた」や「いただいていた」などで言い換えることもできるので、使う場合に迷いが生じてしまう点です。
「お読みになっていらっしゃる」を使った例文
ここでは「お読みになっていらっしゃる」を使った例文を挙げていきます。
このように、どのような文脈で利用してもい、比較的違和感がなく、すんなりフィットする表現であることが分かると思います。
・『既に、お読みになっていらっしゃるのですね』
・『お読みになっていらっしゃるのであれば、特に問題ございません』
・『お読みになっていらしゃるかと、思っていました』
「お読みになっていらっしゃる」の類語や敬語での言いかえ
それでは「お読みになっていらっしゃる」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「お読みになっていらっしゃる」の類似表現
まず「お読みになっていらっしゃる」の類似表現ですが、「ご覧になっていらっしゃる」や「目を通されていらっしゃる」などで言いかえすることができます。
これらの言いかえは、ほぼ同等の意味を持つことから、いずれを使用しても問題ないと言えます。
「お読みになっていらっしゃる」の敬語表現
次に敬語表現ですが、「お読みになっていらっしゃる」は既に十分に丁寧な表現です。
そのため、これ以上の敬語表現をすると、過剰な表現や二重敬語になってしまう可能性があります。
このまま利用するのが良いでしょう。
まとめ
これらのことから「お読みになっていらっしゃる」は、少し冗長ではあるものの、丁寧な表現としてビジネスで利用できることが分かりました。
他の読み替え方法も含めて、適切に利用できるようにしたい言葉の1つでもあります。
