「お渡しいたします」とは何らかのものを自分から相手に渡すことを表す際に用いられる言葉です。
使用する場面や相手によって使い方も異なりますので、簡単に意味や使い方について説明します。
「お渡しいたします」とは?言葉の使い方や使われ方、使うときの注意点
「お渡しいたします」とは自分の持っている物や情報、権利などを相手に渡す際に用いる言葉です。
謙譲語であり、ビジネスシーンでは取引先やお客さん、上司など目上の相手に対して使われます。
ちなみに「渡す」の丁寧語は「渡します」で、謙譲語には接頭語である「お」をつけた「お渡しする」「お渡しいたす」などがあります。
尊敬語は「お渡しになる」「渡される」というような言い回しになります。
丁寧語や敬語を繰り返し使うことを「二重敬語」と言い、相手を尊敬している気持ちを表そうとしても過剰表現になってしまい言葉に違和感が出てしまいます。
適度な丁寧さや尊敬語、敬語を取り入れることで気持ちよく会話ができ、ビジネスもスムーズに進めることができます。
言い回しによって相手に不快感を与えたり、大切なビジネスパートナーに失礼にあたってしまう場合もあるので、充分に注意して会話に取り入れましょう。
「お渡しいたします」を使った例文
・『お会計は◯◯◯円になります。おつりとレシートをお渡しいたします』
・『本日はイベント終了後に記念品をお渡しいたしますので、ぜひお持ち帰りください』
・『先月分の請求書が作成できましたので、本日お渡しいたします』
「お渡しいたします」の類語や敬語での言いかえ
「お渡し」という言葉の類語には「引き渡し」「受け渡し」「譲渡」「委譲」などがあります。
権利書などの場合は「譲渡いたします」と言い換えることができ、その他の場合でも「お受渡しいたします」「お引渡しいたします」などと言い換えることが可能です。
敬語に言い換える場合は、「お渡しさせていただきます」やそのままで敬語なのではないかと迷う人も多いようですが、シンプルに「お渡しします」というのが敬語になりますので、知識の1つとして覚えておきましょう。
「お渡しいたします」の英語表現
「お渡しいたします」という言葉を英語表現すると「I will hand it over」となります。
「hand」と単語にもあるように、「手渡しをする」といった意味合いがあります。
ビジネスシーンでは英語でのやりとりが行われる場もありますので、参考にしてみてください。
まとめ
ここでは「お渡しいたします」という言葉について、意味や使い方、使う上での注意点、類語や敬語について説明してきました。
「渡す」という言葉の類語や敬語、謙譲語、尊敬語は使い分けが難しく、迷ってしまう言い回しもありますがポイントを押えて会話や文章に取り入れていくことが大切です。
ビジネスマナーの1つとして、今回説明したことを覚えておきましょう。