「決めておいてください」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「決めておいてください」とは?
「決めておいて」は「何かの事前に、決め終わっている状態にする」ことを意味しています。
「おいて」や「しておいて」は、事前に完了状態にすることを意味する言葉なのです。
たとえば「見ておいて」や「認識しておいて」などのように使うことで、その行動を事前に実施しておくことを表現できるのです。
ここでは「考えておいて」としているため、「事前に考えておくこと」を表現しています。
さらに、「くれ」の敬語である「ください」を付与しているのです。
このことから、「決めておいてください」は「決めておいてくれ」と同じ意味であり、相手に事前に決めることを要求する言葉だと分かるのです。
「決めておいてください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「決めておいてください」をビジネスで使用する場合、どんな使い方になるでしょう。
たとえば、非常に重要な会議があったとします。
その会議では、上司と自分の論調を合わせる必要がありました。
重要な場面で二人の論調が揃わないようでは、相手に会議の主導権を奪われる可能性があったのです。
そのため、あなたは上司に方針をうかがいました。
しかし、現時点では決めかねているとの返答でした。
このような場合には、「それでは会議までに、方針を決めておいてください」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手に対して丁寧な言葉で、事前に決めることを要求できるのです。
この言葉を使用する場合には、断定的な表現であることに注意しましょう。
誤りではありませんが、断定表現は命令のように聞こえるのです。
たとえば、「決めておいてくださいますか」などの疑問文にするだけでも、印象を緩和できるのです。
「決めておいてください」を使った例文
「決めておいてください」を使った例文を挙げます。
例文のように語尾の断定を避ける疑問文でも使用できますし、婉曲表現を組み合わせて使用することも可能です。
・『明日の会議までには、方針を決めておいてください』
・『できれば明日までに、決めておいてくださいますか』
・『決めておいてくださいますよう、お願いいたします』
「決めておいてください」の類語や敬語での言いかえ
「決めておいてください」の類語や敬語を解説していきます。
「決めておいてください」の類似表現
「決めておいてください」の類似表現には、「決定しておいてください」があります。
「決めておく」と「決定しておく」は同じ意味の言葉ですので、置き換えても文章が成立するのです。
「決めておいてください」の敬語表現
「決めておいてください」を別な方法で敬語表現するとどうでしょう。
たとえば「決めておいていただきたく存じます」に言いかえできます。
まとめ
このように「決めておいてください」は、相手に事前に決めておいてもらいたい場合に使用できるフレーズです。
ビジネスでも使用できるので、おぼえておくとよいでしょう。