「伺わせていただきます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「伺わせていただきます」とは? ビジネス用語【一語】

「伺わせていただきます」というビジネス用語の意味や使い方、例文などについて分かりやすく説明していきます。

「伺わせていただきます」とは?言葉の使い方や使われ方、使うときの注意点

「伺わせていただきます」とは、間違った敬語の使い方です。

「伺わせていただきます」という敬語の誤用は実際のビジネスメールでも多く見受けられるのですが、「伺う」の動詞自体が謙譲語なので「二重敬語」の誤用になります。

「伺う」は自分の立場をへりくだっていう謙譲語で、「訪問すること・尋ねること」の敬語に相当します。

「伺う」そのものが敬語なので、そこに「いただきます」という謙譲語を重ねると「二重敬語」の間違えになってしまうのです。

正しく敬語を使うのであれば、「お伺いします」「伺います」と表現するようにしましょう。

「お伺いいたします・伺わさせていただきます」も同様に「二重敬語」なので使用は控えるべきです。

「伺わせていただきます(伺います)」を使った例文

・『明日の14時までには、待ち合わせ場所に伺いますのでよろしくお願いいたします』
・『来週の水曜日に病院にお見舞いに参る予定ですので、その際に今後の仕事の進め方についてお伺いします』
・『午前中にオフィスに伺ったのですが、席を外されていたので用件を記したお手紙を置かせて頂きました』


「伺わせていただきます」の敬語での言いかえ

「伺わせていただきます」の敬語での言いかえを紹介していきます。

「伺わせていただきます」の敬語表現

・『伺います』……「伺う」の動詞だけで「訪ねること・尋ねること」を意味する謙譲語で、自分をへりくだった表現になっています。

そのため、「伺います」という表現だけで「正しい敬語」として通用するのです。

・『お伺いします』……「伺います」をより丁寧なニュアンスで伝えたいのであれば、尊敬を意味する「お」を接頭辞につけくわえて「お伺いします」と表現すると良いでしょう。

取引先やお客様の元を訪問するときなどに、使い勝手の良い表現になっています。

・『お訪ねします・お尋ねします』……「伺います」をより現代語的な敬語として伝えたいのであれば、「お訪ねします」「お尋ねします」でも問題ありません。

あるいは、「お訪ねさせていただきます」「お尋ねさせていただきます」とすればより敬意のこもった言い方になります。

「伺わせていただきます」の英語表現

・『I will visit your office tomorrow morning』
(明日の午前、あなたのオフィスにお伺いします)
・『I asked my teacher about her physical condition』
(先生の体調についてお伺いしました)

まとめ

「伺わせていただきます」というビジネス用語の意味・例文・敬語・英語について詳しく解説してきましたが、いかがでしたか?「伺わせていただきます」はもっともらしい敬語に聞こえますが、謙譲語に謙譲語を組み合わせた「二重敬語」の間違えた敬語です。

「伺わせていただきます」「訪問させていただく・質問させていただく」の敬語として使いたいのであれば、正しくは「伺います」だけのシンプルな敬語表現で良いのです。