「ご高覧いただけますと幸いです」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言いかえ方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「ご高覧いただけますと幸いです」とは?
「ご高覧」は、敬意を示す相手の「見る」行動を表現したものです。
「ご高覧」と表現することで、相手の行為そのものに敬意を示すことになるのです。
また、ここでは「いただけますと幸いです」という言葉を使用しています。
これは、敬語表現でよく採用される、語尾の断定を避ける技法のひとつです。
「幸いです」とすることで、自分の希望であることを表現して、丁寧さを向上させるのです。
なお、ここでの「いただけますと」は、条件表現です。
「ます」はただの丁寧語ですから「いただけると」、つまり「もらえると」を意味しているのです。
「ご高覧いただけますと幸いです」のビジネスでの使われ方、使うときの注意点
それでは「ご高覧いただけますと幸いです」のビジネスでの使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが履歴書を作成したとします。
その履歴書は、採用活動で使用するものでした。
そして、履歴書を採用担当者に提出するのでした。
このような場合には、「こちらの履歴書を、ご高覧いただけますと幸いです」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手に見てもらいたいということを、敬意をもって伝達できるのです。
この言葉を使用する場合には、曖昧な依頼になってしまうことに注意しましょう。
「幸いです」は断定を避けることで丁寧な印象を生み出します。
しかし、断定を避けることは、曖昧な表現にもつながります。
丁寧さと曖昧さはバランスを取るのが難しいですが、注意して使用する必要があるのです。
「ご高覧いただけますと幸いです」を使った例文
ここでは「ご高覧いただけますと幸いです」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、単独で使用できますし、何か言葉を加えて使用してもよいでしょう。
・『ご高覧いただけますと幸いです』
・『よろしければ、こちらの書類をご高覧いただけますと幸いです』
・『資料を準備しましたので、ご高覧いただけますと幸いです』
「ご高覧いただけますと幸いです」の類語と敬語での言いかえ
それでは「ご高覧いただけますと幸いです」の類語と敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ご高覧いただけますと幸いです」の類似表現
「ご高覧いただけますと幸いです」の類似表現には、「ご清覧いただけますと幸いです」があります。
こちらに言いかえても、同じような場面で、同じように使用できます。
「ご高覧いただけますと幸いです」の敬語表現
「ご高覧いただけますと幸いです」を敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば「ご高覧くださいますと幸甚です」という言いかえが可能です。
まとめ
このように「ご高覧いただけますと幸いです」は、相手に見てもらいたいことをフォーマルに表現した言葉です。
非常に丁寧な言葉ですので、上手に使うとよいでしょう。
