「不躾な質問」とは?慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「不躾な質問」とは? ビジネス用語【一語】

「不躾な質問」とはどんな質問なのでしょうか。

今回は、「不躾な質問」の意味と類似表現について解説します。

「不躾な質問」とは?

「不躾な質問」とは、「たずねにくい内容の質問」を意味する言葉です。

「不躾な質問」の使い方や使われ方、使うときの注意点

「不躾な質問」「不躾」とは「配慮がないこと」「無礼なこと」を意味する言葉です。

相手に対して気を使わなかったりマナーに違反したりすることを指しますが、一般的には相手を驚かしたり気分を悪くさせたりすることを「不躾な質問」と表現します。

「不躾な質問」とは「相手に対する配慮を欠いた質問」を意味します。

聞いてほしくないであろう質問や答えにくい内容の問いかけなど「相手にとって好ましくない質問」「不躾な質問」です。

「不躾な質問」という言葉は聞きづらい質問をするときの前置きとして使われます。

客観的に考えてこの質問は相手の気分を害する可能性が高い、質問されても答えにくいと考えられる質問をするときにあらかじめ断りを入れるために発するのが「不躾な質問」です。

相手に対してこれから気遣いのない質問をすることを問いかける前にあらかじめ謝罪しておく意味合いで使う言葉であり一種の謙譲表現に分類されます。

不快な内容の質問をすることを先んじてへりくだる言葉ですが実際にはあまり悪びれる様子もなく使われることが多く、ほんとうの意味で不躾だと思っているのならそのような質問は最初からすべきではないという意見も聞かれます。

自分自身の態度や質問が不躾であるとわかっていながらあえてそうするのなら分かってやっていることの悪質さを指摘されるのもしかたのないことです。

基本的には目上の人に対して使う表現ですが気遣いの意味もある言葉なので上司から部下に対して使うこともあります。

例えば年齢や家族構成などプライバシーに深く関わるような内容はたとえ上司と部下の間柄であっても軽々しく尋ねるものではありません。

そのような内容を質問する場合は相手が目下であっても「不躾な質問」と断りを入れるのがマナーです。


「不躾な質問」を使った例文

・『不躾な質問ですが年収はどの程度でしょうか』
・『不躾な質問で恐縮ですが、ご結婚されているのでしょうか』

「不躾な質問」の類語や言いかえ

・失礼を承知のうえで尋ねる
「失礼な質問だとわかった上であえて問うこと」を意味する言葉です。

「不躾な質問」とはほとんど同じ意味の言葉ですが「不躾な質問」がマナーや配慮など漠然とした内容を指すのに対し、こちらはもっと直接的に相手の礼を失する内容を尋ねるときに使われます。

まとめ

「不躾な質問」は記者会見や質疑応答などでよく使われる言葉です。

ビジネス用語としても広く使われている言葉であり一言断りを入れるだけで印象が良くなることも多いので意味を知って使いこなせるようになりましょう。