「一考の余地がある」とはどんな意味の言葉なのでしょうか。
今回は、「一考の余地がある」の意味と類語について解説します。
「一考の余地がある」とは?
「一考の余地がある」とは、「まだ検討したり考慮したりする余裕がある」という意味の言葉です。
「一考の余地がある」の使い方や使われ方、使うときの注意点
物事が本決まりになり正式決定した後に変更するのは簡単ではありません。
一度決まったことを覆すためには複雑な手続きや再度の検討など時間も手間もかかりますが、まだ本決まりになる前であればさまざまなことについて考える余裕があります。
そのような「物事について考えるだけのゆとりがあること」を意味する言葉が「一考の余地がある」です。
「一考の余地がある」という言葉は直接的には「考えるだけの余裕がある」ことを意味しますが逆説的な形で「他の考えや意見を受け入れている途中であり本決まりではない」ことも表しています。
物事が最終決定に至っておらず考え次第で方針が変わったり別の方向を目指したりなど大きく変化する可能性があることを示しています。
「一考の余地がある」の「一考」は「一度考えてみること」を意味する言葉です。
このままの方向性で突き進むのではなくいったん立ち止まって考えてみる作業を表しており「一考の余地がある」という場合は「一度考えて見る余裕がある」、つまり時間的な余裕や感情的なゆとりなど大きな意味での余白部分があることを表しています。
「考えなおして修正したりやり直したりするだけの余地がある」という意味で解釈するならば「現状で検討しているものが必ずしもいいものであるとは考えていない」ということでもあります。
もし現状で検討しているアイデアや内容が完全なものに近くそれでいいと考えているならばわざわざコストをかけてまで「一考」する必要はありません。
「一考の余地がある」という言葉の裏には「一考してもいいと思っている」つまり「考えなおしたほうがいいのではないかという気持ちが胸の中にある」ことが隠されています。
「一考の余地がある」を使った例文
・『文化祭の出し物については一考の余地がある』
・『代表選考の基準関して一考の余地がある』
「一考の余地がある」の類語や言いかえ
・見直しの可能性
「決まったものを再度チェックしなおして変更する可能性があること」を意味する言葉です。
「一考の余地がある」が考えることだけを意味するのに対し、こちらはこちらは考えてみるだけではなく修正や訂正など具体的な具体的な見直しに踏み込んでいるより積極的な表現です。
まとめ
「一考の余地がある」はビジネスの世界ではよく使われる表現です。
企画書やアイデアなどをさらによいものにするために用いられる言葉なので意味を覚えておきましょう。
