「一考させていただきます」のビジネスでの使い方についての解説です。
「一考させていただきます」とは?意味
「一考させていただきます」は、ビジネスの商談などの席で、一度自分の中で考えてよいかという許可を取る意味です。
なお、させていただきますは、実は相手側の許可が得られないと不成立になるので、このワードは実のところ、許可を取る前段階でしかありません。
よって、開いた側が即決しろと言い出せば、このワードは不成立になり、いったん考えさせてくださいという許可を取ろうとする意味合いすべてが無くなります。
「一考させていただきます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「一考させていただきます」は、相手側に対して、一度でよいので考える時間をいただきたいと進言する際に使用します。
そのうえでこのワードに対しての注意点は、「一考させていただきます」はあくまで、対象となる人物に足しいて時間をいただきたいと許可を得ようとするだけのワードなので、絶対に許可をもらえるという確証はないです。
なので、絶対に許可を取りたいと強く願うのであれば、「一考します」と言い切り、考えますと言い切った方がビジネスの席では、即決しろと言われにくいでしょう。
「一考させていただきます」を使った例文
・『この件については一考させていただきます』
・『ぜひ、一考させていただきます』
「一考させていただきます」の返答や返信例
「一考させていただきます」についての返事は、考えさせてくださいと言われている側にあり、考えさせてくださいと言われている側は、「即決しろ」や、「ぜひ一度お考え下さい」という具合に返事が可能です。
つまり、このワードの主導権は、考える側ではなく、物事を提案して、相手に考えるよう仕向けた側で、考えるという時間を与えないという戦法を取れば、相手に選択権を与えないという戦法に変化させてビジネスの商談を行うことも可能になります。
まとめ
「一考させていただきます」は、いったん考えさせてくださいという意味になるんですが、実はさせて頂きますというワードは望ましいとされるのは、相手側に許可が下りると確証がある場合です。
なので、ビジネスにおいては、「一考させていただきます」というワードを使用するビジネスマンというのは、相手側が考える余地を与えるだろうと考えているビジネスマンになり、相手側が自分に対して考える余地を与えるだろうと自信がある人物か、させていただきますという言葉の意味を分からずに使用しているビジネスマンになります。
なので、相手側が「即決しろ」というと、このワードは目論見が外れたワードになり、許可が下りるだろうという前提も崩れ、あまり望ましい日本語ではなくなるのです。
よって、このワードは、「一考します」と言い切った方がまだ潔い日本語になり、不許可になっても潔いので「させていただきます」という言葉よりスマートでかつ、くどさもないです。