この記事では、「身の引き締まる思い」という言葉についての意味、使い方や注意点、例文や言い換えについて詳しく解説していきます。
「身の引き締まる思い」とは?
「身の引き締まる思い」は、「みのひきしまるおもい」と読みます。
「身の引き締まる」は、惰性的な考えや行動により、たるんでいた自分の心に緊張が走り、「もっときちんとしなければ」と気付く心境を言い表しています。
ですから、「引き締まる」のは「見た目」の表現ではなく、「心の変化」の表現であると言えます。
「思い」は、「心にそう感じたこと」という意味合いがあります。
つまり、「身の引き締まる思い」は、「これまでの自分を改めて、より良くなるように努力しなければ、と気付く」という意味の言葉です。
「身の引き締まる思い」の使い方や使われ方、使うときの注意点
他者が真剣に取り組む姿や、心に残る行動、言葉などに出会った場面で、「身の引き締まる思い」はよく使われています。
「身なりを整える」というニュアンスから、「心を整える」という意味合いとして受け取ることも出来ます。
また、「身が引き締まる」の表現から、「身体に緊張が走る」といったイメージもありますが、注意点として、「思い」という言葉があることから、身体に影響が及ぶ訳ではなく、「心境の変化」という意味合いであることがあげられます。
「身の引き締まる思い」を使った例文
・『成人式を迎え、身の引き締まる思いがした』
・『制服に袖を通したら、身の引き締まる思いになった』
・『高校野球の甲子園入場シーンを見たら、身の引き締まる思いがした』
人生の節目に関する行事や儀式、あるいは、人が物事に真剣に取り組む姿を見た時などで、「身の引き締まる思い」を感じることがあります。
それまでの自分の考えや行いを改め、より良くしたいと願う気持ちが「身の引き締まる思い」に表れていると言えるでしょう。
「身の引き締まる思い」の類語や言いかえ
・『襟を正す』
・『背筋が伸びる思い』
襟を正すも、背筋を伸ばすも、どちらも「見た目」を正し整える表現ですが、本当に正していくべきは「心」というニュアンスが、どの言い方にも含まれています。
ですから、「身の引き締まる思い」を感じた場面では、どのような言い方にせよ、「ポジティブで前向きな心」の表れであると言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「身の引き締まる思い」は、「これまでの考えや行動を改め、より良くしていこうと願う気持ち」を言い表した言葉です。
目の前の出来事を「自分の立場に置き換えて」そのように感じるケースもあります。
より良くなりたい、よりしあわせを感じたいと願う気持ちは、誰もが抱いています。
そういった意味では、人生の節目となる、卒業式や成人式、入社式といった行事や儀式は、とても価値のある場面であると言えるでしょう。