「受付でいただいてください」とは?
ビジネスにおける使い方や、敬語で言いかえる方法を、分かりやすく解説していきます。
「受付でいただいてください」とは?
「受付でいただいてください」は誤った表現だと言えます。
「~ください」としていることから、相手に対してお願いしていることが分かります。
また、「受付でいただいて」としていることから、受付で何かを「もらう」ようにお願いしていることが分かります。
「いただく」は「もらう」を意味する謙譲語です。
しかし、謙譲語は、自分の行為に対して使用するものです。
ここでは、相手が「もらう」という行為を、へりくだって表現しているため、逆に失礼になってしまいます。
このような場合は、「受付でお受け取りください」のように、言いかえるとよいと言えます。
「受付でいただいてください」の、ビジネスでの使い方・使われ方、使うときの注意点
それでは「受付でいただいてください」の、ビジネスにおける使い方は、どんなものがあるのでしょうか。
たとえば、顧客があなたの会社を訪問することになりました。
あなたは、事前に入館方法を顧客に伝えることにしました。
このような場合に、「入館証を、受付でいただいてください」と述べてはいけません。
このような使い方は誤りであるからです。
この言葉を使用したい場合は、謙譲語の表現であることに注意しましょう。
謙譲語とは、自分の行為をへりくだって表現するものです。
そのため、相手の行為をへりくだって表現すると、相手に対して失礼になるのです。
このような場合には、「入館証を、「受付でお受け取りください」と言いかえることをおすすめします。
「受付でいただいてください」を使った例文
「受付でいただいてください」を使った例文を挙げます。
ここでは「いただいてください」としていますが、「お受け取りください」と言いかえるのが、正しい使い方だと言えます。
・『受付でいただいてください』
・『入館証を受付でいただいてください』
・『当日は、バッジを受付でいただいてください』
「受付でいただいてください」の類語や敬語での言いかえ
「受付でいただいてください」の類語や敬語での言いかえは、どんなものがあるでしょう。
「受付でいただいてください」の類似表現
「受付でいただいてください」の類似表現には、「もらってください」や「受け取っとてください」があります。
「受付でいただいてください」の敬語表現
「受付でいただいてください」を別な敬語表現にしてみるとどうでしょう。
たとえば、「受付でお受け取り下さい」のように言いかえできます。
まとめ
このように「受付でいただいてください」は、相手にもらってほしいことを表現した誤用です。
正しく「お受け取りください」と言い換えて使用するとよいでしょう。