「思うところがあると思いますが」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言いかえ方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「思うところがあると思いますが」とは?
はじめに「思うところがあると思いますが」の意味を解説していきます。
「思うところ」は「心の中で考えていること」を示す言葉です。
「思う所があって会社を辞めます」や「思う所があり引っ越しします」など、何かしら考えていることを示すために使用する言葉です。
この言葉は、実際に思っている内容に言及せずに使用できるのが便利な点です。
「何か考えている」程度で、内容を留めることが可能なのです。
ここでは「思うところがあると思いますが」としていることから、相手に対する問いかけであることが分かります。
「考えていることがあると思うが」という意味に言いかえることもできるでしょう。
「思うところがあると思いますが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「思うところがあると思いますが」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが会社の人事を担当していたとします。
今回の人事では、人員の配置を大きく変更しました。
そして、それに対しては社内で反発が多いことも予想できました。
このような場合には、「みなさまも色々と思うところがあると思いますが、どうかご理解ください」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手の考えを尊重する様子を表現できるのです。
この言葉を使用する場合、「思う」が連なることに注意しましょう。
「思うところ」と「あると思う」で、同じ言葉が一つの文中で重複します。
これは誤りではありませんが、好ましいものでもありません。
同じ意味とは言え、語尾を「存じますが」などに言いかえることでも回避できるので、検討してみるとよいでしょう。
「思うところがあると思いますが」を使った例文
ここでは「思うところがあると思いますが」を使った例文を挙げていきます。
・『思うところがあると思いますが』
・『いろいろと、思うところがあると思いますが』
・『みなさまも、思うところがあると思いますが』
「思うところがあると思いますが」の類語や敬語での言いかえ
それでは「思うところがあると思いますが」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「思うところがあると思いますが」の類似表現
「思うところがあると思いますが」の類似表現について解説します。
「思うところ」は「考えるところ」と言いかえられます。
「思う」と「考える」は違う意味の言葉ですが、近しい使い方ができるものとも言えます。
「思うところがあると思いますが」の敬語表現
「思うところがあると思いますが」を別な敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば「思うところがあると存じますが」という言いかえが可能です。
まとめ
このように「思うところがあると思いますが」は、相手が考えていることを尊重するための表現です。
ビジネスにおいても、相手に配慮を示すために使用するとよいでしょう。
