「歯切れが悪い」とは?慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「歯切れが悪い」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「歯切れが悪い」について解説をします。

「歯切れが悪い」とは?意味

言葉の調子がはっきりしない、言い方がはっきりしていないという意味です。

「歯切れ」には、言葉の調子や発音の明瞭さの度合いという意味があります。

「悪い」には、食べものが痛んでいる、一定の水準よりも劣っている、正しくないなど、いくつもの意味がありますが、この場合は正しくない、万全でないといった意味で用いています。

「歯切れが悪い」の使い方や使われ方、使うときの注意点

この言葉は、はっきりと物事を言わないことを指して用います。

「歯切れ」「歯」は、動物の口の中にある、食物を噛み砕くためのものという意味を持っており、「歯切れ」は歯で物をかみ切るときの感じという意味を持っています。

しかし、この言葉の場合は言葉の発音や調子の明瞭さの度合いのことを指します。

はっきりと物事を言いたくないとき、曖昧にしたいときなどに、この言葉が指す状態になります。

商品の売れ行きで説明をします。

A商品とB商品があります。

どちらもこの企業の主力商品で、これまでよく売れていました。

A商品は、これまでと変わらずよく売れています。

しかし、B商品は以前のようには売れなくなってきました。

商品担当の者が売れ行きについて報告をしています。

A商品については、成績がよいのでスラスラと言葉を述べることができるのですが、B商品については、売れ行きが悪いことをあまり大っぴらにいいたくないので、A商品のことを述べるときと比べると、はっきりとしたものの言い方ではありません。

「まあ、なんとか」といったような曖昧な表現をしています。

このB商品を紹介するときのような、はっきりとしないものの言い方をこの言葉は意味します。

はっきりとものを言わないと、聞き手に正しい情報が伝わりません。

ビジネスの場では、それによって問題が発生する可能性もあるので、不利なことや不十分なことについても、正しくはっきりと述べることが大切です。


「歯切れが悪い」を使った例文

・『○○の話になると歯切れが悪い』
・『歯切れの悪い説明』

「歯切れが悪い」の返答や返信例

この言葉自体には返答しません。

ものの言い方を指す言葉で、このようなものの言い方をする人がいた場合には、指摘することがあります。

はっきりと伝えてもらわないと困ることがあるため、指摘をしてはっきりと伝えてもらうのです。

まとめ

この言葉は、ものの言い方についてのものです。

何かを隠したいときや、曖昧な事柄があるときなどに、この言葉が指す状態になることがあります。

はっきりと言わないと伝わらないので、できるだけこの状態にならないことが望ましいです。