「事なきを得る」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「事なきを得る」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では「事なきを得る」という言葉について説明していきます。

「事なきを得る」とは?

大事に至る可能性も発生したものの、大事に至らず無事に終わるという意味の言葉で、最初から何も起こらなかったわけではなく、危険な目にあったり、失敗したら大事になることがあり得る目にはあったということになります。

「事なきを得た」としても意味はほぼ同じです。

「危険な目にあったが事なきを得る」というような使い方ができますが、人に伝える際は「事なきを得ました」とすることが一般的でしょう。

日報などに書く場合は「事なきを得る」として問題ない場合もあります。

「事なきを得る」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

危険にあった、またはあいかけたということなので、特に作業現場においては事態を詳細に伝える必要があります。

事務などでもミスをしかけたものの事なきを得るというケースがあり、深刻さによっては報告の必要があります。

会社同士の会話という際にはあまり使われない言葉と言えるでしょう。

接客においては「入荷が遅れそうになったものの事なきを得ました」ということを伝えるケースはありますが、イレギュラーな事態への言葉と言えます。


「事なきを得る」を使った例文

・『コピー機が一度止まったものの事なきを得る』
日報などで使うケースで深刻な事態というほどではない例文です。

全社に伝えるようなことではありません。

・『置いてあった工具につまづき、転倒しかけたものの事なきを得ました』
作業現場、工事現場での用例で、安全にかかわるため日報などで伝える必要があります。

直後に伝えるという事態までにはなっていないと言えるでしょう。

・『データが消えたかと思ったものの事なきを得る』
日記、Twitterなどで使う範囲の使い方です。

「事なきを得る」という言葉事態は無事ではあったものの危なかったということで伝えるケースはあります。

企業のプレスリリースなどで使うことはありません。

「事なきを得る」の類語や敬語での言いかえ

「危ない目にあったが無事に済む」「重大なことにならずに済む」などが挙げられます。

「事なきを得る」の類似表現

「危なかった」という言葉は意図としてはかなり近い言葉と言えます。

「事なきを得る」の敬語表現

「事なきを得ました」「無事にすみました」などが敬語となります。

「事なきを得る」の返答や返信例

無事でよかった、次からは気をつけて欲しいという意図を返すのが一般的です。

まとめ

事なきを得るという言葉は一度危ない目にあったという言葉で、実害は受けていないということになります。

金銭的な損失や痛み、病気など幅広く使うことができます。