この記事では「何卒よろしくお願いします」という言葉について説明していきます。
「何卒よろしくお願いします」とは?
「何卒」という言葉は強い懇願の意味、どうか、なんとか、などと言った含みがあり、「よろしくお願いします」よりも意図が強くなっていると言えるでしょう。
新入社員の挨拶などで使われる言葉ですが、依頼の意図があるシーン、例えば病院の先生に「何卒よろしくお願いします」とする場合、家族や大事な人の命や無事がかかっているため、懇願する意図は更に強くなっていると考えられるでしょう。
本のあとがきなどで「次巻も何卒よろしくお願いします」というような使い方も可能です。
発声しても文章でも使われる言葉です。
「何卒よろしくお願いします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスの場においても「何卒」の強弱の差が強く、発声して使う場合は口調やシチュエーションで判断することになります。
ただし「よろしくお願いします」寄りは強い意図で使われていることは確実ということができます。
「是非」という言葉よりも頼み込むという姿勢が強い言葉であると言え、ビジネスでは提携や取引などのケースでも使うことがあります。
また、安全に対しても「安全運転で何卒よろしくお願いします」という使い方ができます。
接客に関しては挨拶に近い形、また来て欲しい、また見て欲しい買って欲しいという方向、主に対面接客で使うことがあります。
「何卒よろしくお願いします」を使った例文
・『息子を何卒よろしくお願いします』
学校の先生や病院の先生に対して、強い意図で「よろしくお願いします」とする使い方です。
病院のほうがより懇願しているとはいえます。
・『本日は何卒よろしくお願いします』
比較的カジュアルな使い方で、挨拶に近い使い方となります。
・『安全運転で何卒よろしくお願いします』
交通機関などの会社においての朝礼での使い方の例文です。
懇願の意図は強めです。
「何卒よろしくお願いします」の類語や敬語での言いかえ
「どうかよろしくお願いします」「心からお願いします」などが類似してはいますが、「何卒」は単体でも使えるという強みがあります。
「何卒よろしくお願いします」の類似表現
「尽力よろしくお願いします」という言葉は意図としては近いのですが、直接頼みにくい言葉とも言え、何卒の方が使いやすいといえます。
「何卒よろしくお願いします」の敬語表現
「何卒よろしくお願い申し上げます」とすることができます。
「何卒よろしくお願いします」の返答や返信例
こちらこそよろしくお願いしますと返せるケースもあれば、なんとかしてみせますと返せるケースもあります。
まとめ
何卒よろしくお願いしますという言葉はよろしくお願いしますという言葉をより強くしたものとなっており、懇願としての意図が含まれますが、カジュアルな使い方というケースもあります。