「ご要望にお応えできず」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「ご要望にお応えできず」とは? ビジネス用語【一語】

「ご要望にお応えできず」というビジネス用語の意味や使い方、例文などについて分かりやすく説明していきます。

「ご要望にお応えできず」とは?言葉の使い方や使われ方、使うときの注意点

「ご要望にお応えできず」は、「相手から要求されている内容に従えないこと」を意味する丁寧なお断りの言葉です。

「ご要望にお応えできず」の使われ方は、「仕事の取引先や顧客などからこれをしてほしいという要求をされたが、その要求には応えられない場合」に使われるという敬語表現になります。

一般的に「ご要望にお応えできず申し訳ございません」という言い方で使用することが多くなっています。

「ご要望にお応えできず」を使用する際の注意点としては、相手と絶縁したくないのであれば、「相手の要望に応えるために必死の努力をしたがどうしても応えられない」のニュアンスを出しながら伝えるべきでしょう。

「ご要望にお応えできず」を使った例文

・『社内で繰り返しこの案件を協議したのですが、ご要望にお応えできず申し訳ございません』
・『今回のご要望にお応えできず忸怩たる思いがございますが、引き続きよろしくお願いいたします』
・『何度も掛け合ったのですが上司からの許可を得ることができませんでした、この度はご要望にお応えできず申し訳なく思っております』


「ご要望にお応えできず」の類語や敬語での言いかえ

「ご要望にお応えできず」の類語での言いかえを紹介していきます。

「ご要望にお応えできず」の類似表現

・『ご希望に沿えず』
「相手がこちらに望んでいることに従うことができないこと」を意味している表現です。

相手から何らかの申し出やご希望(ご要望)を受けて、どうするか検討した結果、「相手がこちらにしてほしいこと」ができなくてお断りする場合に使うことができます。

・『ご期待にお応えできず』
「相手がこちらに期待していることに応えられないこと」を伝えるお断りの慣用句です。

「相手がこちらにしてくれるだろうと待ち望んでいること」に、申し訳ありませんがその期待には応えられませんの意味で使えます。

「ご要望にお応えできず」の返答や返信例

「ご要望にお応えできず」とビジネスの相手から、ビジネスメールや電話・対面で言われたときには、どのような返答・返信をすれば良いのでしょうか。

「ご要望にお応えできず」と取引先の会社や担当者から言われる場合は、「すでに相手が十分な協議・検討をした結果としてあなたの要望に応えられないという判断」を下しているので、そこで食い下がるのはマナー違反に当たります。

よほど「相手が受け入れられる可能性のある代替案」があるのであれば、「プランAではなくプランBではいかがでしょうか?」というかたちで、追加の要望を伝えることは可能ですが、まったく同じ要望であれば「結果を受け入れていったん引き下がる」のがマナーになります。

「この度はご検討いただきありがとうございました。

またの機会がございましたら、よろしくお願いします」
などの返答が無難でしょう。

まとめ

「ご要望にお応えできず」というビジネス用語の意味・例文・敬語・返信について詳しく解説してきましたが、いかがでしたか?「ご要望にお応えできず」は、「ビジネスの相手方から求められている条件や取引をどうしても承諾することができない場合」に使われる言い回しになります。

その後の関係や取引の継続を考えると、可能であれば避けたほうが良いビジネスの言い回しですが、「どうしても飲めない条件・交渉である時」には丁寧な文章や態度と合わせて使うと良いでしょう。