ビジネスシーンにおいて、「経験を生かして」はよく使われています。
この言葉の意味、使い方と注意点、例文と言い換えについて、詳しく解説していきます。
「経験を生かして」の意味とは?
「経験=見聞きしたこと、これまでの行い」+「生かす=活用する」という意味合いがあります。
経験するとそれは知識として蓄積されていきます。
その後の活動において判断が必要になった時、また岐路に立たされた時に、蓄積された知識を引き出して、正しい判断や選択が出来るように活用することが出来ます。
つまり、これが「経験を生かして」になります。
「経験を生かして」の使い方と注意点
「生かして」と同類の言葉で「活かして」があります。
一般的には、「生かして」は生命に関する時、「活かして」は能力に関する時とされています。
注意点としては、「活かして」の漢字が常用ではないことから、ニュースや新聞では「生かして」が使われていることです。
どちらを使っても問題ありませんが、言葉のニュアンスによって表記を使い分けることが出来る、ということを覚えておくと良いでしょう。
「経験を生かして」を使った例文と言い換え
「経験を生かして」のような意味合いを表現するには、どういった言い回しや言い換えが相応しいか、いくつか例文を見ながら考えてみましょう。
・「学生時代に培った、様々な分野でのアルバイト経験を生かして」
面接試験などで、豊富なアルバイト経験から蓄積されたケーススタディを基に、目の前の課題をクリアしていく能力があることをアピールする時に、よく使われるフレーズです。
・「経験を生かしてアドバイスするならば」
「経験がものを言う」という言葉はよく使われていますが、成功経験の観点からのアドバイスはとても説得力があります。
「過去にこの方法で成功したことがある」という助言は、まさに「経験を生かしてアドバイスするならば」という言い回しに相応しいと言えます。
・「老婆心ながらアドバイスするならば」
あらゆる人生経験を積みながら生きてきた老婆は、その経験を生かして、親切を通り越したお世話をしたがることから、その様子を「老婆心」と言います。
このことから、自分の経験を生かして人に助言したくなる気持ちを表現する時に、「老婆心ながら」の一言を添えると、「あなたのことを気にかけています」というニュアンスとともに、「お節介かもしれませんが」という気遣いも伝えることが出来ます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「経験を生かして」は、自分自身の生きる力にもなり、他者への支えにもなります。
ですから、経験を生かして未来を切り開いていく能力は、まさに企業が求める能力です。
自分自身の成長のため、また企業の成長のために、みなさんの「経験を存分に生かして」前に進んでいきましょう。