「世に聞こえる」とは?慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「世に聞こえる」とは? ビジネス用語【一語】

「世に聞こえる」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。

今回は、「世に聞こえる」の意味と類語について解説します。

「世に聞こえる」とは?意味

「世に聞こえる」とは、「世間に広く知れ渡り有名になること」を意味する言葉です。

「世に聞こえる」の概要

「世に聞こえる」「聞こえる」には「自然に耳に入る」という意味があります。

聞こうと思っていなくても自然に耳に入ってくる状態が「世に聞こえる」であり「意識して聞こうとしていない人の耳にも自然に入る」つまり「あまりにも多くの人が話しているので紀行としていない人の耳にも自然に届くほどである」ことを表します。

「聞いていない人の耳にも自然に届くほど多くの人が話している」ということはそれだけ話題になっているということです。

多くの人々が話しているということは同時に多くの人が知られている、つまり「とても有名である」状態を指しています。

一般的に「世に聞こえる」という言葉が使われるのは「世間で噂や評判になるほど知られている」ことをあらわす場合です。

ただの著名人や有名人だけでなく人々が噂にせずに入られない、あちこちで話題にされているような強く興味を持たれているものに対して使う表現です。

圧倒的な名声や評判を意味する言葉ですが「世に聞こえる」という表現には「聞こえてはいるが実体について詳しく知られていない」という意味合いも含まれています。

「噂や評判は届いているが実際に見た人や触れた人がほとんどおらず憶測のみで話が広がっている」という話題先行の意味合いを含む言葉なので評判の高さのみで実体が知られていないものに対しても使われます。

名前は知られているが顔を知る人は少ない偉人や評判の良さだけは伝わっているけれど実際に食べたことのある人がほとんどいない名料理店など、実体や実質よりも伝え聞かれる噂のほうが先走っている時に使われる表現です。


「世に聞こえる」の言葉の使い方や使われ方

・『世に聞こえる柳生新陰流の使い手と立ち会う』
・『素晴らしい作品を作り上げると世に聞こえた芸術家』
・『世に聞こえる名人と出会えるとは思ってもいなかった』
・『コツコツと積み重ねてきた努力が実り今では世に聞こえるまでになった』

「世に聞こえる」の類語や言いかえ

・世間に知られる
「世間的に知名度が高いこと」を意味する言葉です。

「世に聞こえる」に比べるとより詳しく具体的に知られている様子を表します。

・音に聞こえる
「隅々まで知れ渡っていて有名である」という意味の言葉です。

「世に聞こえる」とほぼ同じ意味ですがこちらのほうは知名度だけでなく素晴らしさや優秀さを強調しています。

まとめ

「世に聞こえる」というのはやや時代がかった言い回しですが今でも使われる表現です。

こういった慣用句を使いこなせるようになるとビジネスでも一目置かれます。

意味を正確に理解して使いこなしてください。