「感激もひとしお」とは?
使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「感激もひとしお」とは?
「感激」は「はげしく感動すること」を意味する言葉です。
「感激」の「激」が「激しい」と読めることから、「感動」よりも感情の程度が大きいことが分かります。
また、「ひとしお」は「一層」や「ひときわ」の意味で使用される言葉です。
これは染物する際に、染料に浸すことに語源があるとされています。
「ひとしお」とすることで、相対する言葉を強調する効果があるのです。
ここでは「感激もひとしお」としていることから、「感激」の程度が大きいことを示しています。
また、「感激」自体が感動を強調したものですので、ここでは二重に強調表現を使用していると考えることも可能なのです。
「感激もひとしお」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「感激もひとしお」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが大変苦労して受注した案件があったとします。
どの案件でも受注できれば嬉しいものです。
しかし、今回の案件だけは思い入れがありました。
何度も失敗し、そして何度も工夫した結果、受注に結び付いたのです。
このような場合には「今回の受注は、感激もひとしおです」と述べるとよいでしょう。
これにより、自分の感動が非常に大きいものであることを、的確な言葉に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する場合、「ひとしお」が省略されていることに注意しましょう。
「ひとしおです」のように、単独で使用できますし、むしろそのほうが多い使い方と言えます。
しかし、「ひとしお」は程度を表す言葉です。
本来は「ひとしお大きなものです」のように使用するのが正しいのです。
あえて正しい形にする必要はありませんが、形容詞の部分が省略された形であることを認識しておくべきでしょう。
「感激もひとしお」を使った例文
「感激もひとしお」を使った例文を挙げます。
・『今回の受注は、感激もひとしおです』
・『このような成果を得たことは、感激もひとしお大きなものでした』
・『いつもにくらべて、感激もひとしおだったと言えます』
「感激もひとしお」の類語や言いかえ
「感激もひとしお」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「喜びもひとしお」
「感激もひとしお」の類語には、「喜びもひとしお」があります。
「感激」と「喜び」の意味は異なりますが、「ひとしお」を使った頻繁に使われる表現として類語と言えます。
「感激も一層」
また、「感激も一層」も「感激もひとしお」の類語と言えます。
こちらは、「ひとしお」を「一層」に言いかえたものですが、同じような意味で使用できる言葉だと言えます。
まとめ
このように「感激もひとしお」は、とても感動したことを上手に言いかえたフレーズです。
自分の感情を的確に表現するために使用できるものなので、日常会話などに取り入れるとよいでしょう。