「寂寞の苦しみ」とは?
使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「寂寞の苦しみ」とは?
「寂寞」は「せきばく」と読みます。
これは「寂しい感じ」や「心が満たされない」のような意味で使用される言葉です。
普段から使用する言葉である「寂」が、「寂しい」を意味することは、推察できます。
しかし「寞」は普段使うことが少ない言葉です。
これも実は「寂しい」を意味する言葉なのです。
これらのことから「寂寞の苦しみ」とは、「大変寂しいことへの苦しみ」を示す言葉なのです。
「寂寞の苦しみ」の使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは、「寂寞の苦しみ」の使い方にはどのようなものがあるでしょうか。
たとえば、あなたが単身赴任することになったとします。
これまで家族と離れて暮らしたことが無かったため、とても寂しい気持ちと過ごしていました。
そんな時に、同僚から単身赴任の感想を聞かれたとします。
このような場合、「まさに、寂寞の苦しみでございます」と述べるとよいでしょう。
これにより、「とても寂しい」という子供っぽい表現を使わずに、現在の状況を表現できるのです。
この言葉を使用する場合は、ピンとこない人が多いことに注意しましょう。
特に会話などで使用した場合には、「せきばく」が「寂寞」と頭で変換できる人は少ないでしょう。
それだけ普段は使用しない言葉だということに、注意して使う必要があるのです。
「寂寞の苦しみ」を使った例文
ここでは、「寂寞の苦しみ」を使用した例文を挙げていきます。
例文のように、非常に寂しい様子の意味で使用すれば、文中でも上手に使いこなせるでしょう。
・『単身赴任で、まさに寂寞の苦しみです』
・『寂寞の苦しみとはこのことです』
・『昨年から、寂寞の苦しみの様子でした』
「寂寞の苦しみ」の類語や言いかえ
それでは、「寂寞の苦しみ」を類語や言いかえるとどうなるでしょうか。
「寂寞の苦しみ」
「寂寞の苦しみ」は「寞寞の苦しみ」が類語と言えるでしょう。
これは「ばくばく」と読み、「寂寞」と同じように「寂しい」を意味する言葉を連続で使用したものです。
なお、多くの場合は「寞寞として」や「寞寞たる」などのように使用します。
「寂寥の苦しみ」
また、「寂寥の苦しみ」も「寂寞の苦しみ」の類語と言えるでしょう。
こちらは「せきりょう」と読み、同じく「寂しさ」を示す言葉なのです。
「寂寥」の「寥」には「広々とした、寂しい」の意味があるのです。
まとめ
このように、「寂寞の苦しみ」は「とても寂しいことへの苦しみ」を意味するフレーズです。
「とても寂しい」という感情は、そのまま表現すると子供っぽいので、状況によっては「寂寞の苦しみ」に言いかえるとよいでしょう。