みなさんは、「終盤」という言葉をご存じでしょうか。
この記事では、この言葉の意味、使い方や使われ方、例文や言い換えについて、詳しく解説していきます。
「終盤」とは?
「終盤」は、「しゅうばん」と読みます。
「終わり」+「盤面」といった組み合わせの言葉です。
この「盤面」とは、碁盤や将棋盤を指しています。
囲碁や将棋などで、勝負の局面を見た場合、勝敗の行方が決まるであろう大詰めの段階に差し掛かった場面を、「終盤」と言います。
「終盤」の使い方や使われ方
囲碁や将棋に限らず、ゲームやスポーツなどの勝負事においても、「終盤」はとてもよく使われています。
転じて、日常の中では、「物事の進み具合として、最終段階に差し掛かっている状況」を言い表す時に、「終盤」という言葉が使われています。
また、物事や勝負事の進み具合を言い表す際に、「盤面」になぞらえて、「序盤」、「中盤」、そして「終盤」という表現がよく用いられます。
「終盤」を使った例文
・『高段位者同士の熱戦も、いよいよ終盤を向かえたようだ』
将棋ファンなら必見の名勝負です。
勝負の行方は誰にも予測がつきません。
一手一手の攻防から目が離せない状況が続いていますが、いよいよ大詰めとなります。
・『新規プロジェクトの構想は終盤にさしかかっている』
このプロジェクトの準備には、多くの時間を費やしてきた。
あとは最終調整を残すのみ。
さぁ、いよいよ始動となるが、何としても成功させたいものだ。
「終盤」の類語や言いかえ
「終盤」のようなニュアンスを表現できる、類語や言いかえについて、いくつか紹介していきます。
「いよいよクライマックスだ」
「終盤」と同様の表現に、「クライマックス」があります。
「クライマックス」は、物事の緊張状態、あるいは、気持ちの高ぶりなどと共に、局面が最終段階を迎える様子を表す言葉です。
映画やドラマ、スポーツなど様々な場面でとてもよく使われている言葉です。
「佳境を迎える」
最終局面にさしかかり、物事の決着や結末に向かって盛り上がる様子を表す表現です。
映画やドラマ、また、選挙の開票結果速報などにおいても、「いよいよ佳境を迎えました」といった表現で伝えられています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「終盤」は、勝負事やスポーツ実況、ビジネスシーンや日常まで、様々な場面で用いられている言葉です。
誰でも迎える事、と言えば「人生の終盤」があげられます。
一言で「終盤」と言っても、その人の生き方や考え方、また道のりによって、どこからが終盤になるかは様々です。
還暦を迎えても「まだまだ青春」と言う人もいるでしょう。
囲碁や将棋であっても、終盤と見られていた局面が、予想外の展開となり、勝負が長引くこともあります。
「終盤」を迎えても、気を抜かず、あきらめず、前を向いて進んで行きたいものです。