この記事では、「この場を借りてお礼申し上げます」の意味を分かりやすく説明していきます。
「この場を借りてお礼申し上げます」とは?意味
「この場を借りてお礼申し上げます」は、「ある事柄に関して、他の機会を利用して感謝やお礼を述べる時の丁寧な表現」という意味です。
あるものごとに対してお世話になった人々に対し、別の機会に集まった場を利用して、お礼や感謝を伝える時に使われます。
主に、式典のスピーチやイベントなど、大勢の人々が集まる時に使われます。
文法的に間違いはないのですが、やや口語調ですので、かしこまった場面では「この場をお借りしてお礼申し上げます」に言い換えましょう。
ただし、あくまで大勢の人が関わった事柄に対してであり、あまり個人的なことへのお礼を述べるにはふさわしくありません。
「この場をお借りしてお礼申し上げます」の成り立ち
「この場をお借りしお礼申し上げます」は「この場+を+お借り+して+御礼+申し上げます」で成り立っています。
「この場」は「この機会」という意味、「を」は助詞、「お」は自分の動作をへりくだる接頭辞、「借り」は動詞「借りる」の連用形で「ある目的のために一時的に他の物を利用する」という意味、「して」は動詞「する」の連用形「し」に助詞の「て」が付いた連語、「お礼」は「感謝の気持ちを表すこと」という意味、「申し上げます」は「言う」の謙譲語「申す」をより丁寧にした「申し上げる」の丁寧表現です。
謙譲語と丁寧語が含まれていますので、かしこまった場面で使えます。
「この場をお借りしてお礼申し上げます」の言葉の使い方や使われ方
「この場をお借りしてお礼申し上げます」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『今までお世話になった皆様に、この場をお借りしてお礼申し上げます』
栄えある賞を受賞した時のスピーチとして、今まで支えてくれた人たちにお礼を述べる時に使われます。
『貴社には日頃からご支援ご協力いただき、この場をお借りしてお礼申し上げます』
取引先や業者など会社関係での懇親会や接待などで、締めの言葉として使われます。
「この場をお借りしてお礼申し上げます」の類語や言いかえ
「この場をお借りしてお礼申し上げます」の類語や言いかえは以下の通りです。
「この場をお借りして、心よりお礼申し上げます」
「心より」を付けることで、より相手に感謝する気持ちが深いことを表します。
「この場をお借りいたしまして、お礼もうし上げます」
「いたしまして」は「する」の謙譲語「いたす」に丁寧語「ます」の連用形、助詞「て」が付いた連語で、よりへりくだった表現になります。
まとめ
今回は「この場をお借りしてお礼申し上げます」について紹介しました。
「この場をお借りしてお礼申し上げます」は、「ある機会を利用してお礼を述べる時の丁寧な表現」と覚えておきましょう。