「平等を期す」とは?
使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「平等を期す」とは?
「平等」は「差別がないこと、みなが等しいこと」を意味する言葉です。
「社員を平等にしたい」と表現すれば、「社員それぞれで、特定の偏りや差別がない状態にしたい」という意味を表現できます。
また、「期す」は「期する」の事であり、「しようとする」を意味する言葉です。
この「期す」には、「そうありたい」のような願望や、「そうあるべき」などの決意に近い印象を含みます。
そのため「平等を期す」とすれば「平等でありたい」の意味で使用できると言えます。
「平等を期す」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「平等を期す」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょう。
あなたが複数の会社に対して、提案依頼したとします。
そして、ある一社からは質問が来ました。
通常このような場合には、提案依頼した複数社に、質問内容と回答内容を公開します。
メールには「平等を期すため、質問と回答を皆様に共有します」と記載するとよいでしょう。
これにより、提案依頼元であるあなたが公平に進めようとしていることを、提案依頼先の相手は認識できるのです。
この言葉を使用する場合は、送り仮名に注意しましょう。
本来であれば「平等を期する」とするのが正しい形です。
しかし、「期する」では古文のような表現になってしまうのです。
そのため違和感がないように「期す」とするか、あえて「期する」を使用するかを、注意して使い分けるのがよいでしょう。
「平等を期す」を使った例文
「平等を期す」を使った例文を挙げます。
・『平等を期すために、情報を公開します』
・『選定にあたっては平等を期すべきと存じます』
・『人事制度で平等を期すことが、企業の発展につながる』
「平等を期す」の類語や言いかえ
「平等を期す」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「公平を期す」
「平等を期す」の類語には、「公平を期す」があります。
どちらも、差別なく扱うという意味で、同じように使用できる言葉だと言えます。
「公正に扱う」
また、「公正に扱う」も「平等を期す」の類語と言えます。
こちらは、不正のない様子を示す言葉ですが、広い意味では「公平性」や「平等性」を含んでいます。
そのため「公正に扱う」と「平等を期す」も、類似の言葉であると言えるのです。
まとめ
このように「平等を期す」は、差別なく扱うという意思を表す言葉です。
ビジネスでも使用できる慣用句ですので、適切な場面で上手に使いこなすことをおすすめします。