「飽かず」とは?
使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「飽かず」とは?
「飽かず」は、「飽きもせず」という意味を持ちます。
口語表現では「飽きる」という動詞を使用します。
これを活用すれば「飽きず」になるのです。
しかし、ここでは動詞として「飽く」がベースになっています。
そのため、「飽かず」に活用されるのです。
この言葉は、文字通り「飽きもせず」という意味がありますが、拡張した使い方もされます。
たとえば「現状に飽かず」とすれば、満足することなくとの意味で使用できるのです。
このように、古い言い方である「飽く」の変形した「飽かず」ですが、使い方次第ではビジネスでも使える言い回しなのです。
「飽かず」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「飽かず」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょう。
たとえば、あなたが今年度の営業成績で部内トップだったとします。
部内の皆に向けて、コメントをお願いされた場合に、「来年度も、飽かずに取り組みたいと存じます」と述べるとよいでしょう。
これにより、今年度の成績に満足することなく、さらなる高みを目指す気持ちを、上手に表現できるのです。
この言葉を使う場合は、二つの意味があることに注意しましょう。
「飽きもせず」の意味なのか、「満足せず」の意味かが、場合によっては分からなくなるのです。
もし誤解を生みそうな場合は、シンプルに「飽きもせず」や「満足せず」と言いかえて使うのがよいでしょう。
「飽かず」を使った例文
「飽かず」を使った例文を挙げます。
この例文からも、「飽きもせず」と「満足せず」の二つの意味で使えることが分かるのではないでしょうか。
・『現状に飽かず、まい進する所存でございます』
・『市場の株価を、毎日のように飽かずに眺めているのでした』
・『今の役割に飽かず、さらなる高みを目指しています』
「飽かず」の類語や言いかえ
「飽かず」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「飽きもせず」
「飽かず」の類語には、「飽きもせず」があります。
こちらは、「飽きること」を強調した場合の言いかえです。
他にも、「飽きず」や「嫌にもならず」も類語と言えるでしょう。
「満足せず」
また、「満足せず」も「飽かず」の類語と言えます。
こちらは、「満足しないこと」を強調した場合の言いかえです。
他には、「満ち足りず」や「飽き足らず」も類語と言えるでしょう。
まとめ
このように「飽かず」は、「飽きもせず」と「満足せず」の二つの意味で使用できる言葉です。
古い表現である「飽く」がベースになっている言葉ですが、上手に使えばビジネスでも自然に使用できるので、おぼえておくのがよいでしょう。