「崇め奉る」とは?
使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「崇め奉る」とは?
「崇め奉る」は「あがめたてまつる」と読みます。
これは「崇める」と「奉る」という別な言葉を並べた言い回しです。
「崇める」は、尊いものとして扱うことを意味します。
また、「奉る」は、高い位置に置くことを意味します。
これらを並べて「崇め奉る」とすると、ありがたいものとして、たいそう重要に扱うことを表現する言葉なのです。
ビジネスで使用する場合は、否定的な表現として使われることが多いと言えるでしょう。
たとえば「崇め奉るのはやめてください」や、「崇め奉るように、妄信してはいけません」のような使い方です。
「崇め奉る」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「崇め奉る」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの同僚が、あなたのことを上司に紹介していたとします。
あなたのことを、成績優秀で将来有望な人材だと紹介したのです。
このような場面では、同僚に「崇め奉るのはやめてください」と述べるとよいでしょう。
これにより「過剰に褒めてくれるな」という意味で、相手に伝達できるのです。
この言葉を使う場合は、使い方に注意が必要です。
この言葉は、「崇め奉ってくださり、ありがとうございます」のように、よい意味で使用することがないのえです。
本来、神仏などに対して使う表現です。
そのため、ビジネス会話で使用する場合は、多くの場合「過剰である」とのニュアンスを含んで使われる言葉なのです。
「崇め奉る」を使った例文
「崇め奉る」を使った例文を挙げます。
例文のように、皮肉を込めた否定的な意味で使用すると、この言葉の本来の使い方を理解できるのではないでしょうか。
・『そのように崇め奉るのはやめてください』
・『カリスマだからと、崇め奉るかのように妄信してはいけない』
・『経済理論ばかりを崇め奉るのはいかがなものかと思う』
「崇め奉る」の類語や言いかえ
「崇め奉る」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「崇拝する」
「崇拝する」は、「崇め奉る」の類語と言えます。
「崇拝」の「崇」は「あがめる」ですし、「拝」は「おがむ」の意味があります。
「奉る」と「拝む」が似ている意味を持つのです。
「妄信する」
また、「妄信する」も「崇め奉る」の類語と言えます。
ただし、「妄信する」には「何も考えずに信じる」ような、かなり強い意味を含まれます。
使う場合には注意するとよいでしょう。
まとめ
このように「崇め奉る」は、非常にあらがたく扱う事を、少し否定的に表現するために使う言葉です。
使い方に工夫は必要ですが、ビジネスでも使える言葉なので、おぼえておくとよいでしょう。