「成長の糧」という慣用句はどのような意味なのでしょうか。
今回は、「成長の糧」の意味と類似語について解説します。
「成長の糧」とは?
「成長の糧」とは、「自分自身の成長につながる経験や体験」を意味する言葉です。
「成長の糧」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「成長の糧」の「糧」とは「生存のために必要な食料」が本来のみにあたります。
生物が生存するためには食糧摂取による栄養補給が必須ですが、そこから転じて「糧」には「栄養の役割を果たすもの」という意味もあります。
それがあることによってより良い結果につながったり好ましい変化をもたらしたりするものが「糧」であり「成長の糧」は「成長につながるもの」をあらわす言葉です。
人の成長にはあらゆるものが影響しますが、一般的に「成長の糧」という場合は「経験」や「体験」など「人が実際に見たり聞いたりやったりしたこと」を指します。
植物に栄養を与えると大きく育ち花が咲くように、それを利用することでよりよく好ましい人物へと成長できるような経験や体験が「成長の糧」です。
より厳密に言うならば「成長の糧」とは「人の能力向上に貢献するもの」のことです。
芸術家なら優れた作品の鑑賞や刺激的な体験、社会活動家ならさまざまな境遇にある人との交流や意見交換、会社員なら現場での実務や研修が「成長の糧」にあたります。
「成長の糧」と呼ばれるものは種類を問いません。
実務経験や実体験など農地上手くいったものもいかなかったものも成長の役に立つのであれば「成長の糧」です。
上手くいかず失敗した経験を経験から学び次回からは失敗することなくうまくいくように出来た場合、過去の失敗経験が「成長の糧」として働いています。
ある経験や体験が「成長の糧」になるかどうかは人によります。
経験や体験そのものが直接的に成長につながるのではなく、経験や体験からなにを学びなにを身につけるのかが重要です。
同じような体験をしていてもそこに学びがあれば「成長の糧」ですが、なにも学ばなければ成長にはつながらず体験は「成長の糧」として役立ちません。
「成長の糧」を使った例文
・『今回の失敗を成長の糧として次は必ず成功させると誓った』
・『若手時代の上司が多少の失敗は成長の糧だと大目に見てくれたおかげで今の成功がある』
・『若手を現場に出さないと成長の糧を奪うことになってしまう』
・『失敗を切り捨てるのではなく成長の糧として今後に活かすことが重要だ』
「成長の糧」の類語や言いかえ
・成長の種
「成長のきっかけになるかもしれない小さな出来事」を意味する言葉です。
「成長の糧」が現在成長途中にある人を後押しする経験や体験を指すのに対し、こちらは新たな方向性を見つけたり才能に目覚めたりなど新たな成長につながるものを指します。
・肥やし
「成長のために使う肥料の役割を果たすもの」を意味する言葉です。
「成長の糧」とほぼ同じ意味合いですが、こちらは直接的に成長に役立てるのではなく巡り巡って役立つような間接的な効果を持つものに対して使います。
・学習材料
「将来のことを学習するのに使うもの」を意味します。
学びの役に立つものを指す言葉で、学びの先に自分自身の成長があると考えると「成長の糧」とは親しい意味合いを持つ言葉です。
まとめ
ビジネスでは何事も「成長の糧」とするのが大切だとされています。
物事をどのようにとらえ役立てるかはその人次第です。
成功も失敗も上手に活用し自分自身の成長につなげましょう。