「好きが高じて」とは?使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解釈

「好きが高じて」とは? ビジネス用語【一語】

「好きが高じて」とはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。

今回は、「好きが高じて」の意味と類語について解説します。

「好きが高じて」とは?

「好きが高じて」とは、「好きな気持ちが高まって」という意味の言葉です。

「好きが高じて」の使い方や使われ方、使うときの注意点

ビジネスにおいて「好きが高じて」という言葉が使われる場合、たいていは「ただ好きなだけではそこまでやらないことをやった」という言葉を続けて使うのが普通です。

一般的に「好き」という言葉は個人として好ましく思ったり趣味として楽しんだりと言った程度を指します。

「好きが高じて」という言葉は常識とされる範囲の「好き」を大きく超えてしまったことを意味する表現であり「普通ならやらないことをやるような度が過ぎた様子」を表します。

「好きが高じて」というのは「好きという異気持ちが行き着く先まで行き着いた」というニュアンスを含みます。

常識的なレベルやラインを超える言動に対して使われる言葉で「好きという気持ちだけでそこまでやってしまうとはいかにもやり過ぎである」という驚きとあきれの感情を含む表現として使われています。

「好きが高じて」の後には「好き」な気持ちが行き着いたその先、つまり何らかの結果が続きます。

多くは好きなだけではやらないこと、好きな気持ちだけでやるにはスケールが大きすぎることなどだいそれたことに対して用いる言葉です。

ネガティブな意味合いはなくほぼ好意的な意味合いで使われますが、言葉の裏には「いくら好きでも普通の人ならそこまでやらない」という気持ちが隠されています。

「好きが高じて」「高じて」には「高まったことにより」という意味があります。

言葉の構造から考えると「好きが高じて」というのは「好きな気持ちが高まったことにより」となるので「高じて」「好き」にかかっています。

しかし、実際に「好きが高じて」という言葉が使われるとき、「好き」の程度を表すのは「高じて」ではなくその後に続く文章です。

「好きな気持が高まった結果」どうなったのかによって「好き」の程度が表されるので後に続く内容が大したものでない場合、気持ちの程度も低く見られてしまいます。


「好きが高じて」を使った例文

・『好きが高じてそば打ち専用の庵を建てた』
・『昔からスイーツが好きだったが、好きが高じて店を出すまでに至った』
・『DIY好きが高じてプロ専用の工具を買いそろえた』

「好きが高じて」の類語や言いかえ

・趣味が高じて
「趣味を好む気持ちが高まり趣味レベルを超えて」という意味の言葉です。

ほぼ同じ意味合いで使われる表現ですが「好きが高じて」が趣味として楽しむものだけにかぎらず使われるのに対し、こちらは趣味のみに使います。

・好きすぎて
「好きな気持ちの度が過ぎること」を意味します。

「好きが高じて」が基本的に肯定的な意味で使われるのに対し、こちらは否定的な意味でも使われます。

まとめ

ビジネスにおいて「好きが高じて」という場合、個人としてやっていたことにビジネス要素が絡むことを意味します。

趣味で作ったものを売ってお金を稼いだり大金を投資して環境を整えたりなど、ビジネス業界でも比較的よく使われる表現なので意味を知っておきましょう。