「雑念にとらわれる」とは?使い方や言い換えなど、ビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「雑念にとらわれる」とは?
「雑念」は、「無駄な考え」を意味する言葉です。
「雑」には「多くのものがまじりあっている」ことを示す意味があります。
これは「雑草」などの言葉からも分かるとおり、無秩序で散らかっている様子を示すものです。
また、「念」は「心の中、考え」などを示す言葉として使用されます。
「思念」などの言葉で使われることからも、想像できることでしょう。
これらを組み合わせて「雑念」とすると「無駄な考え、余計な考え」のような意味で使用できます。
そして「雑念にとらわれる」とは、そのような無断な考えに注意力が及び、本来の考えに集中で着ない状態を示すのです。
「雑念にとらわれる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「雑念にとらわれる」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、後輩が資料を作成していました。
その資料は顧客への説明用の資料でした。
しかし、資料作成が慣れていないため、ひとつのページの中に、主題とは関係のない様々なトピックが盛り込まれていたのです。
このような場合には「雑念にとらわれる気持ちは分かるが、ページごとの主題を絞り込んだほうがよい」と、アドバイスするとよいでしょう。
これにより、様々なテーマが気になっている様子を、上手に表現できるのです。
ここで注意したいのは、「雑念」は悪い意味で使う言葉だということです。
無駄な考えや、不要な考えを意味するものなので、使う場合は注意しましょう。
あなたが雑念と示したものが、相手にとっては大切な考えかもしれないのです。
「雑念にとらわれる」を使った例文
「雑念にとらわれる」を使った例文を挙げます。
・『スピーチする際は、雑念にとらわれることを避けるべきだ』
・『少しのことで雑念にとらわれるようでは未熟者と言える』
・『雑念にとらわれることが成功を遠ざける』
「雑念にとらわれる」の類語や言いかえ
「雑念にとらわれる」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「邪念にとらわれる」
「雑念にとらわれる」の類語には、「邪念にとらわれる」があります。
この場合、「無駄な考え」から「悪い考え」に意味が強くなってしまいます。
そのため、言い換える場合には注意が必要だと言えるでしょう。
「気が散る」
また、少し遠い表現ですが「気が散る」も「雑念にとらわれる」の類語と言えます。
ただ、前者よりも後者のほうが、無駄な事に注意を向けている様子が強いと言えるでしょう。
「気が散る」は、支障のない範囲に聞こえる表現なのです。
まとめ
このように「雑念にとらわれる」は、「無駄な考えにとらわれる」ことを意味する言葉です。
ビジネスでも使える言葉ですので、上手に使いこなして表現力を高めましょう。