この記事では「公平を規す」という言葉について説明していきます。
「公平を規す」とは?
公平を規すと言う言葉は存在せず、公平であろうとするという意味を持つ「公平を期す」が正しい言葉となっています。
「規す」という言葉が決まる、定まるという意味になっていることでも意味が通らない言葉であることがわかるでしょう。
規範の「規」であるところが間違えるポイントとはいえますが、「公平を期す」という言葉が正しいものとなっているので「公平を規す」は忘れても問題がないとすら言えます。
「公平を期す」の使い方や使われ方、使うときの注意点
宣伝やアーティストなど一人、一組のものを紹介するケースでは公平を期すという概念はそれほど重要ではないのですが、複数のものを用意した比較テストなどの記事では公平を期すという考え方が必要になります。
ビジネスにおいては比較検討のために配慮する場合などに「公平を期すために同じ器に入れています」などの使い方をします。
味や芸術性など数値化しづらいものに対して使われるケースが多いといえます。
接客においては対面接客で複数の商品の良さを語るという時に使うことはありますが、相手がほしいといった商品の良さを勧めた方がいいケースもあり、絶対的に必要な概念とまでは言えません。
「公平を期す」を使った例文
・『公平を期すために第三者の調査が入ることになった』
事件などでの記事の使用例です。
不正などに対するケースが多いといえます。
・『公平を期すため解答用紙を全員に配って問題を伏せた状態で開始時間を待つことにしている』
学校のテストの運営方式の一例です。
・『公平を期すため、外部から審判員を招聘した』
スポーツなどでの使用例です。
学校対抗戦などで使われることがあります。
「公平を期す」の類語や言いかえ
「公平であることを目指す」「公平性を高める」「イーブンであることを目指す」などが言いかえとして使えます。
「平等」はややニュアンスが異なり使われません。
「公平を期す」の類語
「フラットな状態」「フラットな目線」なども類語として挙げられます。
「公平を期す」の敬語
公平を期されるなどということは出来ますが、主体となる側が「公平を期すため」などというためあまり敬語は使わない言葉ではあります。
まとめ
公平を規すと言う言葉は「公平を期す」の誤字と考えられる言葉で、使うことは出来ない言葉ですが、どちらの言葉も「こいへいをきす」と発音が同じであることなどが間違いのもとと言えます。
公平を期すは「期待する」などのニュアンスが入っていると考えられるでしょう。
「公平を期す」という言葉は性質的に事件やスポーツの場で使われます。