「開けた土地」とはどのような状態の土地なのでしょうか。
今回は、「開けた土地」の意味と類似表現について解説します。
「開けた土地」とは?
「開けた土地」とは、「周囲に遮るものがない見晴らしのいい土地」を意味する言葉です。
「開けた土地」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「開けた土地」という表現は主に不動産屋開発関係の業界で用いられる言葉です。
「開けた」というのは「開放的」を意味します。
広々としていて開け放たれている様子を指し、樹木などがなく圧迫感を感じない土地が「開けた土地」にあたります。
基本的にはある程度広い土地に対して使う表現ですが、山林を切り開き一部分だけ整備した土地なども「開けた土地」と表現します。
この場合の「開けた」には「開放的」という意味合いだけではなく「開拓された」という意味も含まれます。
ビジネスにおいて「開けた土地」というのは利用しやすく価値の高い土地です。
どのような利用方法であっても周りを覆われていて見晴らしの悪い土地というのはあまり快適なものではなく不動産としての価値を損ないます。
周囲に遮蔽物がない「開けた土地」というのはそれだけで価値が評価される上に実際の利用においても入りやすかったり太陽の光を取り入れやすかったりと高い利便性が認められることから評価も高まります。
具体的にどの程度の状態をさして「開けた土地」というのか具体的な基準はなく、その土地を見た人の感覚だよりです。
ある程度樹木などが残っていて見通しが悪くてもそれなりのスペースが確保されていて使うのに十分であれば「開けた土地」と表現されますが、その土地が都心にあるのか自然の中なのかによっても基準は変わります。
住宅が密集する都心部では隣に建物が経っていてもそれほど高くなく利用に不便がなければ「開けた土地」といわれますが、草原が広がる大自然の中では見渡すかぎりなにもないくらいの広さがないと「開けた土地」ではないとされることもあります。
個人差が大きいので不動産取引などで「開けた土地」と説明されたとしてもうのみにするのは危険です。
「開けた土地」を使った例文
・『開けた土地なので別荘を建てるのに都合がいい』
・『古くから栄えている地域にはほとんど開けた土地が残っていない』
・『樹木を切り倒して山奥の一角に開けた土地を確保した』
「開けた土地」の類語や言いかえ
・空き地
「特になにも使われていない空いた土地」を意味する言葉です。
「開けた土地」が開放的な様子を指すのに対し、こちらは使われていない状態の土地を指します。
大きさや場所によらず使われていない土地を指す言葉なので必ずしも「空き地」が「開けた土地」であるとは限りません。
・開拓地
「人の手によって切り開かれ整備された土地」を意味します。
元々森林だったり荒れ地だったりした土地を人間が「開けた土地」に変えた土地を指す言葉です。
まとめ
「開けた土地」であるかどうかは人により感覚が異なります。
土地購入時は業者の説明や解説だけを信用せず必ず自分の目で確かめてください。