みなさんは、「概念にとらわれる」という言葉をご存じでしょうか。
この記事では、この言葉の意味や使い方、使う際の注意点、例文や言い換えについて、詳しく解説していきます。
「概念にとらわれる」とは?
「概念」とは、「その物事は、こういったものだ」という、多くの人の考え方や思想を指します。
「とらわれる」は、「つかまえられる、自由な発想を奪われる」といった意味があります。
つまり、「概念にとらわれる」には、「多くの人に共通する考え方や思想にしばられ、自由な発想が出来ない様子」という意味合いがあります。
「概念にとらわれる」の使い方や使われ方、使うときの注意点
「概念」が、多くの人々の共通の考え方だとすると、「常識的」といった言葉に近いニュアンスが感じられます。
ですから、常識的な考え方に偏ってしまい、自由な発想に発展させることが困難な状況を、「概念にとらわれる」と言い表すことが出来ます。
これまでになかったようなアイデアや発想を必要とする場面で、「概念にとらわれる」という言葉がよく使われています。
これは、思うように思考を進めていくことが出来ない様子とも言えますので、好ましくない状況でもあります。
「概念にとらわれる」を使った例文
・『概念にとらわれて新しいアイデアが浮かばない』
・『概念にとらわれていては次世代サービスを生み出すことは出来ない』
便利なことも不便なことも、それらが“当たり前”だと決めつけていては、新しいサービスへの発想は期待できないでしょう。
非常識、あり得ない、そんな所に良いヒントが隠されているに違いありません。
「概念にとらわれる」の類語や言いかえ
「概念にとらわれる」に関する言い回しとして、とてもよく使われている表現を見てみましょう。
「固定概念にとらわれる」
「固定概念」は、「その物事は、こうである」と、まるで決定事項のごとく懲り固められている考え方を指しています。
疑いようのない考え、変えようのない思想、そういったニュアンスがあります。
この固定概念から抜け出す方法を身につけることが出来れば、常識的な思想を踏まえた上で、柔軟なアイデアや発想をもたらしてくれるでしょう。
「既成概念にとらわれる」
「既成」は、「すでに成り立っている」という意味合いがあります。
分かりやすく言えば、どこかの誰かが決めた事、とも言えます。
その内容に従うかどうかは自由なはずですが、既成概念は常識的多数派意見として、思考をとらえて離しません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「概念にとらわれる」は、無意識のうちに、一般常識的な考え方や思想に沿ってしまう様子を表している言葉です。
まとめ
「水平思考」という意味がありますが、常識や概念を無視して、「そんなことあり得ない、非常識だ」という観点から思考をスタートさせる手法として、話題を集めています。
しかし、いざラテラル・シンキングに取り組もうとしても、「概念」に引き寄せられてしまいがちです。
「概念にとらわれない」ことは一種の“才能”と言えるかも知れませんが、「概念」を越えた価値観を求めて、皆さんも思考を巡らせてみてはいかがでしょうか。