この記事では、ビジネスシーンでもしばしば使われる慣用句の「足掻き苦しむ」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「足掻き苦しむ」とは?意味
「足掻き苦しむ」の読みは「あがきくるしむ」で、「何とかして活路を見出そうと必死になり、苦しんでいること」を意味する慣用句です。
ここで使われている「足掻く」は、「手足を振り動かして、何とか自由になろうとすること」や「何とかして活路を見出そうと必死になること」を意味する言葉で、この慣用句では後者の意味で使われており、先に記載した意味となるのです。
「足掻き苦しむ」の使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスにおいては、仕事上の大きな壁や課題にぶち当たり、それを何とか乗り越えようと、苦しみ、必死になっているような場合に、この「足掻き苦しむ」の慣用句が使われます。
多くのビジネスマンは、「足掻き苦しむ」経験をすることが少なくありません。
それを自力で乗り越えることで成長すると言えます。
しかし自力で乗り越えられないと思われる場合には上司や周囲の同僚に助けを求めることも大切です。
「足掻き苦しむ」努力をしたものの、その仕事を達成できないことで、組織としての役割を果たせず、より大きな問題に発展する場合があるからです。
また、「足掻く」に似た言葉に「踠(もが)く」があり、こちらも「踠き苦しむ」と、同様の慣用句としても使われています。
この「踠く」の意味は、「手足をやたら動かして、もだえ苦しむこと」や「何とか事態を修めようと焦り、いら立つこと」で、「踠き苦しむ」の慣用句では、後者の意味で使われています。
従って、「掻き苦しむ」は「足掻き苦しむ」と、ほぼ同じ意味の慣用句と言えます。
強いてニュアンスの違いを言えば、「足掻き苦しむ」の方が、より絶望的で切羽詰まった状況を表現していると言えます。
「足掻き苦しむ」を使った例文
・『社内プレゼンに向けての資料が、思うように進まず足掻き苦しんだが、何とか仕上げた』
・『彼は初めての挑戦的な仕事に足掻き苦しんでいます。もう少し様子を見た上で、助け舟を出す必要がありそうです』
・『足掻き苦しみ、それを乗り越えて人は成長する側面があります』
「足掻き苦しむ」の類語や言い換え
「足掻く」の類語としては、先に記載した「踠く」の他に「必死になる」や「ジタバタする」や「がむしゃらになる」が、挙げられます。
従って、「足掻き苦しむ」は「掻き苦しむ」や「必死に苦しむ」や「ジタバタ苦しむ」や「がむしゃらに苦しむ」等と言い換えることが出来ます。
まとめ
「足掻き苦しむ」は「何とかして活路を見出そうと必死になり、苦しんでいること」を意味する慣用句です。
ビジネスにおいては、仕事上の大きな壁や課題にぶち当たり、それを何とか乗り越えようと、苦しみ、必死になっている場合に、この慣用句が使われます。