この記事では、「済ませていただく」の意味を分かりやすく説明していきます。
「済ませていただく」とは?意味
「済ませていただく」の意味は、「相手に対して、するべきことを終わらせてもらうことを表す丁寧な表現
という意味です。
サービスを受ける前に受付してもらったり、早めに食事してもらったりなど、相手に対してあることを先に全てしてもらう様に伝える時に使われます。
「させていただく」は過剰敬語になりますが、「相手の許可がいる場合」「自分のためになる場合」には認められています。
「済ませていただく」は前後の内容により、是非が分かれる言葉です。
どちらの場合にも失礼にあたらない様にするには「お済ませいただきますよう」に言い換えましょう。
「お済ませいただく」は耳馴れない表現に感じますが、「お・ご~いただく」で謙譲語扱になりますので、文法的に間違いはなく、目上の人にも使えます。
「お済ませいただきますよう」の成り立ち
「お済ませいただきますよう」は「お済ませ+いただき+ます+よう」で成り立っています。
「お」は相手の動作や状態を敬う接頭辞、「済ませ」は動詞「済ませる」の連用形で「なすべき物事を全部してしまう」という意味、「いただき」は動詞「もらう」の謙譲語「いただく」の連用形、「ます」は丁寧語、「よう」は断定を避ける意味の言葉です。
尊敬語と謙譲語、丁寧語が含まれていますので、目上の人に使えます。
「お済ませいただきますよう」の言葉の使い方や使われ方
「お済ませいただきますよう」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『入場される前に、検温と消毒をお済ませいただきますようお願いいたします』
感染症予防の為に、イベント会場に入る前に検温と消毒をしてもらいたいとお願いする時に使われます。
『会場内への飲食物の持ち込みはお断わりしておりますので、ご入場前にお済ませいただきますようお願いいたします』
かしこまったイベントで飲食物持ち込み禁止の為、飲食は会場に入る前に終わらせてもらいたいとお願いすると時に使われます。
「お済ませいただきますよう」の類語や言いかえ
「お済ませいただきますよう」の類語や言いかえは以下の通りです。
「お済ませくださいませ」
「ませ」は丁寧語「ます」の命令形で、相手に対して丁寧にある動作を要求する意味があり、表現を和らげています。
「お済ませいただければと存じます」
「いただければ」は「してもらえれば」という意味、「存じます」は動詞「思う」の謙譲語「存ずる」の丁寧表現で、こちらも強制の意味をやわらげています。
まとめ
今回は「お済ませいただきますよう」について紹介しました。
「お済ませいただきますよう」は「遣るべきことを終わらせてもらいたいと伝える時の丁寧な表現」と覚えておきましょう。