この記事では、「ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします」とは?意味
「ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします」は、「相手にこちらの事情を理解して、うまくいく様に力を貸して欲しいとお願いする時の丁寧な表現」という意味です。
相手にお願いごとをしたり、急な変更などを伝える時に使われます。
相手にただ事情を説明して納得してもらうだけではなく、こちらに都合よく行動して欲しいとお願いすることを表します。
ご理解をご協力のほど」という場合もありますが、ビジネスでは助詞「を」を省いても使えます。
同じような表現に「ご指導(と)ご鞭撻」があります。
「ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします」の成り立ち
「ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします」は「ご理解+ご協力+のほど+よろしく+お願い+いたします」で成り立っています。
「ご」は相手の動作や状態を敬う接頭辞、「理解」は「他人の気持ちや立場を察する」という意味、「ご」は尊敬の接頭辞、「協力」は「力を合わせて事にあたること」という意味、「のほど」は断定を避けて表現をやわらげる言葉、「よろしく」は「よい」の丁寧語、「お」は自分の動作をへりくだる接頭辞、「願い」は動詞「願う」の連用形で「実現して欲しいと思う」という意味、「いたします」は動詞「する」の謙譲語「いたす」の丁寧表現です。
尊敬語と謙譲語、丁寧語が含まれていますので、目上の人に使えます。
「ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします」の言葉の使い方や使われ方
「ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『店内ではマスク着用にご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします』
感染症予防の為、お店の入り口に掲示するメッセージに使われます。
『ご迷惑をおかけし大変恐れ入りますが、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします』
今まで決まっていたものごとがやむを得ない事情により急に変更・中止になり、相手に影響が出る時に使われます。
「ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします」の類語や言いかえ
「ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします」の類語や言いかえは以下の通りです。
「ご了承いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」
「了承」は「納得して受け入れること」という意味で、相手に許可を願う意味が含まれ、より申し訳ない気持ちが伝わります。
「ご理解ご協力賜りますようよろしくお願い申し上げます」
「賜る」は「目上の人から物をもらう」という意味で、より相手を敬う表現です。
まとめ
今回は「ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします」について紹介しました。
「ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします」は「相手に対してこちらの事情を納得の上、力を貸してほしいとお願いする時の丁寧な表現」と覚えておきましょう。