この記事では、「そんなことありません」の意味を分かりやすく説明していきます。
「そんなことありません」とは?意味
「そんなことありません」の意味は以下の通りです。
1つ目は「それは真実ではないと相手の言ったことを否定すること」という意味で、相手が言ったことが事実ではないと打ち消す時の表現です。
2つ目は「相手の言ったことをはぐらかすこと」という意味で、相手からプライベートなことや聞かれたくないことを質問されてた時にそれとなくかわす時の表現です。
3つ目は「相手からのお世辞に対して謙遜すること」という意味で、相手から褒められるなどお世辞を言われた時に、たとえ事実であっても否定することで謙遜を表しています。
上記に共通するのは「相手の言ったことを否定する」という意味です。
「そんなことありません」の概要
「そんなことありません」は「その様なことはありません」が変化した言葉です。
「その」とは相手が言ったことを受けて「現在話に出ている、または話に出たばかりの事柄」という意味です。
「様だ」は「~のありさまだ・様子だ」という助動詞、「ありません」は「ない」の丁寧語で「存在しない」という意味、「そんなことありません」で、「現在話題にしている、話題になった事柄の様子は存在しない」になります。
少しくだけた表現なので、親しい間柄の人に対して使われる言葉で、ビジネスや目上の人に対してはつかうべきではありません。
「そんなことありません」の言葉の使い方や使われ方
「そんなことありません」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『そんなことはありません、夫はごく普通のサラリーマンです』
他人から既婚者に対して、夫の役職や収入が高いのではなどと探りを入れられた時に返す言葉です。
事実であっても謙遜する意味でこの様に言います。
『そんなことありません、しっかり確認しました』
トラブルが発生したと時に、自分のミスではないかと言われた時に返す言葉です。
相手の言葉を否定して、自分に落ち度はないことを伝えています。
『そんなことありません、失敗も多いですよ』
他人からやたらと優秀であることをほめられたり、おだてられたりした時に返す言葉です。
この場合、事実であっても謙遜してこの様に言います。
「そんなことありません」の類語や言いかえ
「そんなことありません」の類語や言いかえは以下の通りです。
「決してその様なことはございません」
目上の人に対して言われたことをはっきり否定する時の丁寧な表現です。
「いえいえ、とても」
「いえいえ」だけでも使えます。
非常にあいまいな表現で、事実なのか誤りなのかはっきりとさせず、うやむやにして次の話題に移る時に使われます。
まとめ
今回は「そんなことありません」について紹介しました。
「そんなことありません」は「その様なことはないという意味の丁寧語」と覚えておきましょう。