「ご記載いただけますでしょうか」とは?
ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解説していきます。
「ご記載いただけますでしょうか」とは?
「ご記載いただく」は「記載してもらう」を意味する言葉です。
「いただく」は、「もらう」をへりくだって表現したもので、謙譲表現と呼ばれる技法を使用しています。
謙譲表現では、自分の行為を低く表現することで、相対的に相手を高い位置に置きます。
これにより相手に対する敬意を示すのが、謙譲表現の技法なのです。
普段使用する「いただく」にも、このような意味があるのです。
しかしここでは、語尾に誤用があることが問題です。
「ますでしょうか」は、丁寧語の語尾を複数利用した誤用なのです。
ここでは「ます」に「でしょうか」を連結しています。
これはどちらかが不要なのです。
たとえば、「ご記載いただけますか」や「ご記載いただけるでしょうか」とするのが正しい使い方と言えるでしょう。
「ご記載いただけますでしょうか」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご記載いただけますでしょうか」をビジネスで使用する場合、どんな使い方になるでしょう。
たとえば、部長がしばらく会社を休むことになりました。
傷病のために長期休暇に入ることになったのです。
不在の間、その代役はあなたに任されました。
しかし、あなたには部長の仕事を代行できる自信がありませんでした。
そのため、部長に注意事項などを書き記してもらいたいと考えたのです。
このような場合には、「注意事項など、ご記載いただけますでしょうか」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手に対して丁寧な言葉で、記載してもらいたい旨を伝達できるのです。
この言葉を使用する場合には、語尾の違和感に注意しましょう。
語尾に違和感が残る敬語は、冗長表現だったり、二重敬語だったりすることが多いのです。
まずは違和感に気が付くことが、正しい敬語に言い換える上での重要なポイントになるのです。
「ご記載いただけますでしょうか」を使った例文
「ご記載いただけますでしょうか」を使った例文を挙げます。
例文のように単独で使用しても成立する文章です。
また、言葉を加えてアレンジしてみても面白いでしょう。
・『ご記載いただけますでしょうか』
・『よろしければ注意事項を、ご記載いただけますでしょうか』
・『何かしら今後の方針について、ご記載いただけますでしょうか』
「ご記載いただけますでしょうか」の類語や敬語での言いかえ
「ご記載いただけますでしょうか」の類語や敬語を解説していきます。
「ご記載いただけますでしょうか」の類似表現
「ご記載いただけますでしょうか」の類似表現には、「お書きいただけますでしょうか」があります。
「ご記載」と「お書き」では少しニュアンスが異なりますが、おおむね同じ意味の言葉として使用できるものだと言えます。
「ご記載いただけますでしょうか」の敬語表現
「ご記載いただけますでしょうか」を別な方法で敬語表現するとどうでしょう。
たとえば「ご記載くださいますか」に言いかえできます。
まとめ
このように「ご記載いただけますでしょうか」は、相手に記載してもらいたい場面で使用できる言葉です。
語尾には問題が有るので、正しく言い換えて使用することをおすすめします。